ライアーガール〔愛を失くした嘘つきは〕3 (ページ27)

今日:10 hit、昨日:0 hit、合計:105,255 hit

5 ページ27

「消した。切り札って、女と写ってるわけでもない……A？」

泣き止んでた筈の Aの目から涙がはらはらと流れ出した。

「なんで泣いて、、、そんなにペガに会いた「違う！泣いてなんか、ないっ……」

肩を震わせ嗚咽を漏らす。
ぽろぽろ流れるものが涙じゃないなら何だって言うんだ。

「ごめん、俺がどうにか会わせてやるから」

「だから違う。そうじゃない、そうじゃなくて……」

そっとAに近付いた。

「……ベッキョンさんだから？」

「違う」

「じゃあ何で泣くんだよ。テヒョンの写真消しても、Aは泣かないだろ！」

石ころ程度だった小さな不安が、Aの態度で大きく膨れ上がる。

俺の役目は、Aを泣き止ませる事で
こんな風に怒鳴ったりする事は間違いなのに。

「……やっぱり、無理っ」

「え？」

「ジミンとは、付き合えないっ……」