エラー発生 ページ23
Aのボイトレが終わる時間を把握している俺は、マンションまでの道程も計算して部屋を出る。
玄関前に座り込んで、もうそろそろだなってスマホを見ながら待つ時間。
今日は泣いてないといいけど……んー、でも泣いてないと俺の出番が無いし。
その内エレベーターが稼働して1階へと降りて行く。
俺は下を向いて待機。
足音が近付くと共に、鼻をすする音も聞こえて
「やっぱりか」て笑いそうになる。
「……ジ、ミンっ、」
顔を上げると、ボロボロ涙を零すA。
これはまたいつになく酷い泣き様。相当怒られたんだな。
立ち上がって胸に抱き、よしよしと髪を撫でると火がついた様にわーっと泣き出した。
何時もなら泣きながら、先生の愚痴をこれでもかってくらい言うのに
何故か今日は部屋の中に入ってもシクシクと泣き続けるだけ。
「どうした？ 愚痴った方がスッキリするっていつもAが言ってるのに」
そして慰めるのが俺の役目。
「……ジミン、」
「うん？ 」
「ジミン最近、ちょっと変だよね。……なんかあった？ 」
「いや、特に」
「嘘だ！ ……今日もなんか違うかった。……えっちの時」
あー、、、あれは何ていうか、
「俺よりさ、A「いつもよりいっぱい怒られた。それだけ。ジミンは？ 何？ ちゃんと言って」
……言っていいのかな。
最近ずっと聞きたくて、でも聞けなかった事。
腕で涙をこすって鼻をすすったAが、ほらもう泣き止んだよってアピールしている。
「ジミン？ 」
「……Aさ、シウミンさんと何かあった？ 」
「え？ 何かって、だからお菓子「そうじゃなくて。その、家政婦の仕事してる時」
「無いよ？ 何で？ 」
「俺、聞かれたんだ。ジミン君が今のAの相手？ って」
「えっ……」
「相手ってどういう意味？ 」
「し、知らない。っていつ話したの？ 」
「Aがベッキョンさんに連れて行かれて、探しに行った時。楽屋にあのお菓子あったからついでに持って行って謝ったら、そう言われた」
「あ、謝った？ 」
「返せって言われてただろ？ だから、ライアがすみませんって。なんだっけ、ガトー？ 」
「シウミンさん受け取ったのそれ、」
「うん、最初変な顔してたけど」
「そぉ、なんだ……あのね、あの人変態だから近付かない方がいいよ」
そんなわけ無いと思いつつ、Aの真剣な表情に戸惑う。
「EXOで1番ヤバいから。ジミンなんてすぐヤラレちゃうよ」
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作者名：115 | 作成日時：2017年5月4日 8時
