ライアーガール〔愛を失くした嘘つきは〕3 (ページ15)

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「えーっとですね、実はわたし……」

皆んなが息を飲んでわたしを見てる。

衣装部屋での好きな人発言。
聞いたベクが固まったから、しうちゃんに任せて楽屋へ戻った。

みんな顔が聞きたいになってるのに、誰も何も聞いて来ない。
なんか分かんないけど助かったと思ってたら、夜ご飯を食べに入ったサムギョプサルの店で今、矢面に立たされている。

「……EXOの」

順番に皆んなの顔を目で追うと最後に遠い席に座っているジミンと目が合った。

言える？わたし言うの？

聞いたらジミンは、、、

「宿舎で家政婦として働いた事があって、、、それで知り合いに」

「「「………」」」

あれ、駄目かなこれ、苦しい？

「なぁ～んだよそれ、俺てっきり何かあるんだと思った！」

すぐそばにいたグクが、そう発言すると
みんな俺も俺もって、緊張してた空気が一気に和んで笑いに変わる。

「何で内緒に？」

ラプモンの疑問は最もである。

「みんなとEXOって仲悪いと思ってたから、言いにくかった」

「そんなわけないだろ。俺、ベッキョニヒョンとすっげー仲良いし」

はいはいはい。だからね、テテには近付きたく無かったんだよ。

「おい、A、せめて俺には言っとけよな」

隣に座ったマネオッパに顔を向けると、おデコにデコピンを食らう。
「痛っあ～」って大袈裟に振る舞うと「暴力だパワハラだ、なんとかだ！」って皆んなが盛り上がり又笑いが起きる。

ジミンだけが笑ってないのが気になるけど、わたしもいっぱいいっぱい笑わなくちゃ。

笑って、笑って、

本当にいつか、笑い話になるように。