Liar 38 ページ43
大貴side
学校からの帰り道。今日は一人で帰っています。
涼子は用事、ひかは宏太くんの家にお泊まり。
ひかは「本当に一人で大丈夫!?」って心配してたけどたまにはひかにも羽をのばしてほしいから、なんとか説得した。
でも一人は寂しいな…って思いながら歩いていると後ろから僕を呼ぶ声が聞こえた。
慧「大ちゃん!!!」
…伊野尾さん?
慧「珍しいね、今日は一人なの?」
ううう…まだまだ慣れなくて緊張してうまく喋れない…。
大貴「えっと…その…」
慧「ゆっくりでいいよ」
まただ。
伊野尾さんが僕に笑いかけるたびに、心がきゅっ、ってする。
大貴「涼子は用事…で、ひかは宏太くんの家にお泊まり、なんです。」
慧「え、大ちゃん今日もしかして家に一人じゃん!」
大貴「そー…なんです。」
慧「ん…雨!?」
大貴「きゃっ…」
いきなりのどしゃ降り雨。
慧「なにこれゲリラ豪雨!?」
大貴「つめた…」
慧「大ちゃんこれかぶって!」
大貴「でも…」
伊野尾さんが渡してきたのは自分のブレザー。
でもこれじゃ伊野尾さんが濡れちゃう…。
大貴「あの…ぼく…」
慧「俺は大丈夫だから、大ちゃん被ってな?」
大貴「はい…」
慧「こっから俺ん家近いから雨宿りしていって!」
伊野尾さんに手を引っ張られる。
握られた手があつい…。
慧「着いたよ、早く中に入って!」
大貴「えっ、あの…。」
慧「はやく!」
大貴「ふえっ…」
いきなり出された大声にびっくりして身体が強張る。
慧「あ…大きい声だしてごめん、びっくりしたよね?とりあえず大ちゃんこれで拭いて!」
伊野尾さんからタオルを渡され、とりあえず髪の毛を拭こうとするんだけど…雨に濡れたせいか手がかじかんでうまく拭けない。
苦戦していると伊野尾さんが僕の手にそっと触れた。
慧「かじかんでうまく拭けないんでしょ?かして、拭いてあげるよ。」
大貴「えっ…///」
伊野尾さんはそう言って髪の毛を優しく拭いてくれる。
心臓がうるさいし顔があつい…やっぱりなにかの病気…なのかな?
慧「…寒い?大ちゃんお風呂入っておいでよ。」
大貴「…お、お風呂?」
慧「このままじゃ風邪引いちゃうよ、ほらこっち!」
大貴「あの…ちょっと待ってくださ…」
言い終わらないうちに手を引っ張られ、お風呂場に連れていかれた。
慧「お湯は入れてあるから!」
伊野尾さんはそう言ってどこかに行ってしまった…。
132人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
八乙女アンズ(プロフ) - 唯さん» ありがとうございます!そんなことを言っていただけるなんて嬉しいです!頑張ります、コメントありがとうございました (2015年5月25日 22時) (レス) id: 5cd9393e52 (このIDを非表示/違反報告)
唯(プロフ) - はじめまして!小説読ませていただきました!!私の好きなカプばかりですごく個人的に嬉しいです!これからも頑張ってください^^ (2015年5月25日 0時) (レス) id: a8a7cce1ce (このIDを非表示/違反報告)
八乙女アンズ(プロフ) - みお子@さん» ありがとうございます、みお子さん!楽しみにしていただけるなんて光栄です。更新頑張ります、コメントありがとうございました! (2015年5月13日 23時) (レス) id: 5cd9393e52 (このIDを非表示/違反報告)
みお子@(プロフ) - 初めまして。小説読ませてもらいました♪やぶひか、いのありが好きな私にとっては今後の展開がすごく楽しみです!これからも更新頑張ってくださいヾ(*´∀`*)ノ (2015年5月13日 19時) (レス) id: 613db0dfbe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:八乙女アンズ | 作成日時:2015年5月12日 23時