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「ふざけるな！僕が小夜子のナンバーワンのファンだ！」
「冗談じゃない！ナンバーワンのファンはこの俺だ！」
取っ組み合いになっている男たちの声に耳を傾ければ、どちらがナンバーワンのファンとして相応しいかについて争っていたらしい。
「なにを〜ッ！？」
「お前こそ何だ！！」
とうとう殴り合いになりそうだったその矢先、ねずみ男がぬるっと二人の間に入って諌める。
「まぁまぁ！彼女が魅力的なのはわかる！」
わざわざ関係ない者同士の無益な喧嘩を止めるなんてファンの鑑だな、とAがねずみ男を見直そうとしたが、
「小夜子さんの美しさときたら！あー！小夜たん！俺だけの物だよ！小夜たん！」
興奮した様子のねずみ男が一人でに語り出した。これではこの二人の怒りに火に油を注ぐようなものであろう。案の定ねずみ男は彼らに遠くへ向かって殴り飛ばされ、その飛んだ先は向かい側の電柱にまでになった。ねずみ男の身体は電線に触れ、当然のように感電した。
閑話休題。
「何にしても彼女の周辺を調べなきゃ」
「心配すんなよ！それなら既に手は売ってある」
月野小夜子のコンサートや彼女に関することを調べようと鬼太郎たちは街中へと向かおうとする。しかし、珍しいことにねずみ男が先手を打っていたとのこと。鬼太郎たちは意外そうに彼に視線を向ける。
「え？お前が？」
「まぁ！俺に任せておけって！どわっ！」
感電したことで一時的に歩けなくなり松葉杖をついていたねずみ男だが、調子に乗って自身の胸を叩く動作をし、バランスを崩してひっくり返った。
「大丈夫かよ」
「いちち…、Aちゃん手を貸してちょーだい」
「ったく…。先が思いやられるぜ…」
＊
ねずみ男が鬼太郎たちを連れて向かったのは、都会の喧騒とは程遠い閑静な住宅街だった。そして、とある家の前に案内される。その表札には、『月野』と書かれていた。
「お待ちしておりました。マネージャーの佐竹です」
案内されたのは、月野邸の応接間であった。四人はソファに座り、月野小夜子のマネージャーの佐竹の名刺を受け取る。
「初めまして。私が怪事件専門の名探偵！ビビビのねずみ男！こいつらが助手の鬼太郎・Aと、おまけ約一名です！」
「名探偵…？」
「“迷”探偵の間違いだろ」
「おまけって何よ！！」
鬼太郎たちはそれぞれ疑問や不満をねずみ男にぶつける。しかし、彼は「さっき俺に任せておけって言ったろ」と小声で言うばかりであった。
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瑠璃 - 新しい話読ませてもらいました！この小説の夢主の性格が他の夢主と違う所がすごく好きです！無理せずマイペースにこれからも頑張って下さい(*^^*) (4月5日 12時) (
レス) id: 2399b502ed (このIDを非表示/違反報告)
はなこ(プロフ) - 瑠璃さん» ありがとうございます！まさか読んでくださる方がいると思っていなかったため、とても嬉しいです。マイペースに頑張ります！ (4月4日 11時) (レス) id: 6d88c11cf9 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - 今まで読んだ5期の夢小説の中で、一番好きです！これからも応援しています！ (4月4日 11時) (レス) @page29 id: 2399b502ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はなこ | 作成日時：2024年3月28日 1時
