今日も絶賛猫かぶり

・ ページ39

『さてと……この箱を持って行ってと……



嗚呼，お前には感謝してるよ。自ら死を選んでくれたし，おまけに良いものを手に入れられた
その薄汚い命，代わりに私が生きてやるよ』




死体に声をかけても返事がない




当たり前の事だが






『さて…ギリ時間外労働回避』






＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

太「石川！どこに行ってたの？突然いなくなってびっくりしたんだけど？」





『嗚呼，ちょっとこれを取りに行きましてね』






敦「その箱は？っってこれ……！」






鏡「異能力が書かれてある瓶…」






『首領らしき人をちょっと脅したらすんなりと渡してくれましたよ』






太「…….どんなふうに？」







『こんなふうに』






そう言って私は太宰の後ろに素早く回り込み，喉に拳銃を突き立てた






いや，つい体が反応しちゃって





敦「！？石川さん⁉︎」






『弾。抜いてあるのでご安心を』






敦「いやそういうことじゃなくて！」






『嗚呼，太宰さんもすみませんね，こんな乱暴なことをしてしまって』





太「…いや，いい。(速い。この速さは少なくとも戦闘した事ある人間の速さだ)」






『そうですか？………では私は先に帰らせていただきます。ですので貴方方はどうか…ごゆっくりと』






敦「え？」






くるりと踵を返し，深く息を吸い込む





そして







ﾋﾞｭﾝｯ！





思いっきり走る！







太「うわぁ，はやーい」





敦「いやいや…スーツであんなに…えぇ⁉︎」






鏡「(速い)」






時間的にはもうとっくに定時を過ぎている






捜査開始したのが昼位だったのに…絶対今日は帰ってやるぞ私は







『(嗚呼，疲れた)』






今日は早く風呂に入って寝よ






あ，その前に






『今日の報告しなきゃいけなねぇじゃねぇかよ』


＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
どうでもいい石川ちゃん豆知識



石川ちゃん，実は50m走の時間帯は6秒71

最近アイブロウピアスをつけて始めた(ピアスが似合う女)

髪の毛からいい匂いがする。例えるなら，異国の花の匂いがするらしい

舌が長いし蛇舌

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す