今日も絶賛猫かぶり

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太「！美鈴，火傷してないかい？」





敦「美鈴ちゃん，大丈夫！？」






美「あ，ちょっと手を火傷してしまいまして…」





だがみんなが心配したのはAが三日間かけて作った資料の入っているPCではなく美鈴






牧「うわっ！こ，コーヒーがPCに……こりゃ完全にデータがトんだな」






『……………』






与「石川！ちょっと保冷剤を……石川？」






石川Aの思考が停止した






あれ？私三日間身を粉にして作ったデータがたった3秒で消えた？





嘘だよね？私の三日間は何だったっていうんだ？待って，目から水が出そう間違えて体からカミソリ出しそう





江「石川？聞いてる？」






私、今日こそは帰れると思ったのにまた残業じゃねーか…今回はいつまでかかるだろうなー…






あれほんとに大変だったんだよ





ていうか白風，お前謝れよ。顔がいいからって何でも許されると思ってんじゃねぇぞ？世の中はそんなに甘ちゃんじゃねえんだよ






この時，Aの頭の中では怒り，悲しみ，絶望，疲れ，その他諸々の負の感情が混じり







『ふ，ふふ…』






ナ「い，石川さん…？」







『ふふふふふ…あっははははははははは！！！！』






笑いへと変わり果てた






『三日間作ったデータがたった3秒でトぶとかさぁ…見せるならもっとマシな幻覚見せろよwwwwww』






谷「へ⁉︎い，石川さん⁉︎」






太「え，変なキノコでも食べた？」





国「お前じゃあるまいし」






『あはははは……はぁ…




いや笑えねぇわ』ﾎﾟﾂﾘ






美「ひぃ…！」






Aの小さいが殺意に満ちた声が事務所に響く






『………….….』






春「い，石川…さん？」





Aはコーヒーで汚れてしまったスーツのままゆらりと立ち上がり，茶色く染まったノートパソコンを抱える






『いやいや、私はこんなに頑張って作ったのに形として残らないものになるなんてありえない，そうだ，私はこの仕事をもう一回やったら給料2倍になる，そうだ，そうに違いない！』






敦「石川さん，言ってることがめちゃくちゃですよ！？」






『それに今回残業したらさらに給料が多くなって給料二倍，つまり合わせて給料四倍！本当に持つべきものはタイムカードとお金…！』






この時，美鈴とA以外の人間はこう思った






“この人このキャラだっけ？”






石川Aの座名

【信じられるのは金とタイムカードだけ】

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