鏡よ鏡，どうか答えておくれ

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Aside


これは一体どういうことなのだろうか？


あの日からみんなの態度が一気に変わった


謝られることも多くなった


顔を背けられることも


でも一番変わった事が天女様がいなくなってしまったと言う事


は？


何で？


彼女がいなければこの物語は成立しない！


私の存在価値は？


ただの不用品ではないか！


それに暴言暴力もなくなった


これが今までの私の普通だったのに？


突然なくなった？


私はただ彼らのやりとりや人間関係をみたかったのに…なぜ⁉


それに私はこんなんで良いのだろうか？


暴言暴力のない，平和な世界で


私はヴィラン(道具)


何かがあってもおかしくない


ただ妬み嫌われる


それだけ


なのに普通の人間と同じ暮らしをして


何もなしでこんなに楽になれるとでも？


そんなはずない


すると私の机には一本のクナイがぽつんと置かれている


かなり使い古しているもの


私はただの使い捨て


幸せ？


相応しくない


罰


頭の中がどうにかなってしまいそうなほどにぐちゃぐちゃして気持ち悪い


気づけば私はクナイを握りしめ


袖をあげて腕を出す


そこには治りかけの傷，そしてまだ残っている傷等がたくさんある


ザシュ


何かを斬る音と，腕からポタリと垂れる赤い液体の滴る音が耳に入った


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


土井side


私は取り返しのつかないことをした


Aの言うことを信じることができなかった


天女の言うことを鵜呑みにし，傷つけてしまった


教師なのにこんなことをしてしまった


今まで1番一緒にいたのに


そのせいでAが変わった


謝ってもなんで謝られてるのかがわからないし，むしろ謝ってくる


違う，そういうことじゃない


なんで伝わらないんだ！


あまりにもの怒りに私は壁を殴る


ジンジンと痛みがこみ上げてくるが，こんな痛みなどAのと比べればなんともない


土「はあ…本当に私って…？これは…万年筆？」


突然キラリとしたものが視界に入り，見てみたら紫色の宝石がはめ込んである万年筆


間違いない，Aのだ


そうだ，これを届けて，そして謝ろう


謝って許されないことだとわかっている


だけれど，このままではあの子が…


そして私は猛ダッシュで(名前の部屋へ向かった

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