ループする人生にピリオドを

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『はぁーーーーーーーー……』



眠い目を擦りながら食堂でフォークをぐるぐると皿の上で遊ばせるA



レ「Aちゃん，どうしたんですかそんな大きなため息？」



目の前には相変わらずレモンが座っている，そんな彼女は心配そうに顔の覗き込んできた




『あー…いや，ちょっとね………平和が欲しいなって』



ほんと最近いろんなことが起こりすぎだわ，前回の人生の方がはるかに穏やかだったよ。首切られて死んだけど



まぁそんな暗い話は置いといて，とにかくめちゃくちゃ背中が寂しい。私の愛しのライフルがぁ……あの時気を抜いてしまった私も私だけどさぁ…




何百回も人生を繰り返しているのに人生1周目であろう人間に背後取られた…斬られたよ…どうしよう本当に落ち込む




そして泣きそう




『はぁ………』




レ「もう，まーたため息吐いてる！…でも確かにイーストン魔法学校の授業は難しい上に最近はいろいろトラブルが起きてますもんね……あっ，そうだ！！

今夜女子会しません！？」




『えっ？』




それからレモンから聞くには今夜，レモンの部屋に行ってお菓子とか色々用意してたくさん話したり遊んだりしようって。そして一緒に泊まろうって。




なるほど，つまりはパジャマパーティみたいなもんか




まぁ………彼女は無害だってこの学園生活でよくわかったしそれに何か楽しそうだし




『ん，行く。あったかいお菓子持っていく』




レ「わっ本当ですか！！うふふ，今から楽しみですね〜女子会！私，こんな女の子同士のお泊まり会夢観てたんですよ！」




健気に笑う彼女を見て少し口元が緩む




彼女みたいにもっと健気な人間が増えたらどれほどよかったか。愛が重すぎるのはちょっとした欠点だけど




レ「あ，今笑いました？珍しく笑ってましたよね？やっぱ美人さんが笑うと可愛いですね〜！」




『えっ……いや，そんなつもりはないんだけど…レモンの方が可愛くて美人だよ』




レ「も〜うAちゃんったら〜♡」




褒められて嬉しくなったのかデレデレとするレモンを前に暖かい紅茶を飲むA




するとレモンの後ろを例のあの人が通った




『！！……アベル・ウォーカー…』




ほんと最近よく会うな…ってかお盆にサラダとか野菜スティックしか乗ってないじゃん，草食動物かよ




草食動物って言ったらあの人，なんかうさぎっぽいよね




白いしローブがふわふわだし




『……うさぎさん』




そう呼んだら結構可愛い

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