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「うわっ,やばっ……どうすんのこれ……」
「どうしようって……口封じするしかないでしょ!?」
何か前では騒いでいるようだけどよかった,やられたのが片手で
自分の溶けた手を軽く動かすが特にこれといって異常はない,後遺症は残らない代物だろう
Aはカツカツと女子生徒らに近づいたかと思えば,ピタリと止まる。
『レストレード……だったよね,ファミリーネームは。ほら行くよ。ちなみに授業に出席はちゃんとしてる?』
「えっ!?あっ……は,はい……」
『ふーん……なら良いや,じゃあとっておきの場所に連れてってあげる』
Aが彼女の手を引いてこの場を去ろうとすると、引き止められる
「ちょっと!!アンタらなに勝手にどっか行こうとしてんのよ!!教師なんかにチクったらタダじゃ,」
その刹那,パァン!!と軽い音が廊下に響き渡った
『……それ以上言ったら次は頭狙うから』
そんなAの手に持っているのは拳銃。ライフルだけではなく拳銃も所持しているのだ,Aは
「はっ……ぁ?」
「レモンが教師を連れてここに来るまで絶対に動かないで。私,たとえ何百メートル先離れていてもお前らの頭に鉛玉をぶち込める事だけは忘れんなよ
信じられないならもう一発いっとく?」
そういって拳銃を向けると面白いほどにビビってる
ただ拳銃を向けただけなのにね
『はぁ,チッ……じゃあ今度こそ行こうか』
踵を返してレストレードの手を引いてこの場を去った。溶けていない手で彼女の手を握りながら
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「ごめんなさい!!私のせいで手もその状態になって……それにいつもストーカーみたいにつけ回しちゃって……!!」
『あ?あー……いや,いいよ。私の招いた事だから。つきましたのは……びっくりしたけど怒ってない』
器用に自分の左手を包帯で巻いて彼女には飲み物をあげて落ち着かせる
「うぅっ…本当にごめんなさい……!!私,ほ,本当に出来損いで……イーストンに入れたのも奇跡なんです……もし次で良い成績を取らなければ私は…私は…!!」
『…!!』
彼女の言葉にAは大きく目を見開いた
なんだ,この子も私と状況にいるのか?環境こそは全く違うけど………
そう思うとAの顔つきが柔らかくなる
人助けを趣味では無い。だけどこの子はどうしても放って置けない
Aはそうスッと目を細める
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壊(プロフ) - ……ラブちゃんめっちゃ関西弁喋っとるやん笑笑 (3月14日 16時) (レス) @page37 id: 4287a5d613 (このIDを非表示/違反報告)
ありさん(プロフ) - 雨曇り侑さん» 本当ですか!?ありがとうございます!!頑張って描かせていただきますね!! (3月10日 3時) (レス) id: d57e220c95 (このIDを非表示/違反報告)
永楽@めあたゃ愛す - …言葉選びにセンスを感じる…これは…伸びr伸びてたー(棒) (3月9日 22時) (レス) id: f169115c31 (このIDを非表示/違反報告)
雨曇り侑(プロフ) - ありさんさん» この作品を読んでくれてありがとうございます!!イラストですか!?!?勿論っていうか寧ろこちらからお願いしたいレベルです是非是非お願いします!! (3月9日 21時) (レス) id: 1988c176de (このIDを非表示/違反報告)
雨曇り侑(プロフ) - そこらへんの草さん» コメントありがとうございます!!自分,かっこいい女の子が好きなのでそう言ってもらえて嬉しいです…!! (3月9日 21時) (レス) @page1 id: 1988c176de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨曇り侑 | 作成日時:2024年2月23日 17時