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『あっ,ちゃんと生きてたんだ』
数日後の朝,食堂で学園新聞を読むとどうやらマッシュ・バーンデッドは先日の教頭の件でお咎めなしになったらしい
よく生きられたな,悪運の強い奴め
にしてもさすがエリート魔法学校,朝食がすんごく美味しい
コンスープうま…あったまるわ〜…
レ「あっ,Aちゃんじゃないですか!相席いいですか?」
『ん』
コンスープを喉に通しながら軽く首を縦に振るとレモンは笑顔で隣に座る
レ「ねぇ聞きました??マッシュ君ドゥエロに出るみたいですよ!まだ1年生なのにすごいですよね!」
『ドゥエロ?』
レ「そう,魔法界でも人気ナンバーワンのスポーツ!上手くいけば硬貨も貰えるんです」
『ふーん』
そんなのもあったっけ?覚えてないな
………あっ,飲み終わっちゃった。まだ飲みたかったのに
皿を盆の上に置くとレモンは目を輝かせながらズイッと近寄ってきた
レ「ね、ね?一緒に見に行きませんか?ドゥエロ!」
『えっ?別にいいけど……あっ,ごめん待って。今日は無理だわ。日直だから』
レ「あーー……大変ですよねぇそれ,残念だけどそれは仕方がないですね!」
『ん,ごめんね。感想楽しみにしてるから』
レ「はい!」
あー眩しい笑顔
そう頭の隅に置きながらAは目線をそっと逸らした
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『あっのクソ教師……!!こんな大荷物をあんな遠いところに持っていけとか頼みやがって…!!』
ぶつくさと文句を吐きながら大量の資料を持って歩くA
外が騒がしいのはきっとドゥエロの大会があるからだな
ふと外を見たらきのこ頭が足をばたつかせながらホウキで飛んでゴールに球入れてはブーメランのようにリターンしてきてもう一回ゴールする……を繰り返してた
『いや,どゆこと??』
彼奴だけ別の世界の住民じゃないの?
よそ見しながら歩いていたらドン,と誰かにぶつかってしまった
どうかぶつかった相手がチンピラじゃありませんように
そんな願いを込めて「すみません」と謝ると相手は機嫌悪そうに頭をかきながらサングラスを指で押し戻した
このローブは……あ,レアン寮か
「ったくよ〜〜…もっと前を歩けよなぁ」
目に映ったのは二本線のあざに癖っげな黒髪をしたサングラスの男
あ,この男今ここで殺らなきゃ殺される
Aは無意識に背中のライフルに手を伸ばした
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壊(プロフ) - ……ラブちゃんめっちゃ関西弁喋っとるやん笑笑 (3月14日 16時) (レス) @page37 id: 4287a5d613 (このIDを非表示/違反報告)
ありさん(プロフ) - 雨曇り侑さん» 本当ですか!?ありがとうございます!!頑張って描かせていただきますね!! (3月10日 3時) (レス) id: d57e220c95 (このIDを非表示/違反報告)
永楽@めあたゃ愛す - …言葉選びにセンスを感じる…これは…伸びr伸びてたー(棒) (3月9日 22時) (レス) id: f169115c31 (このIDを非表示/違反報告)
雨曇り侑(プロフ) - ありさんさん» この作品を読んでくれてありがとうございます!!イラストですか!?!?勿論っていうか寧ろこちらからお願いしたいレベルです是非是非お願いします!! (3月9日 21時) (レス) id: 1988c176de (このIDを非表示/違反報告)
雨曇り侑(プロフ) - そこらへんの草さん» コメントありがとうございます!!自分,かっこいい女の子が好きなのでそう言ってもらえて嬉しいです…!! (3月9日 21時) (レス) @page1 id: 1988c176de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨曇り侑 | 作成日時:2024年2月23日 17時