・ ページ14
時は進み飛行授業
ホウキを持って「飛べ」というだけだけど……
いやだから魔力がないんだって私。ちょっとしゃがんでとればいいだけじゃんこんなもの,いちいち魔法に頼って、我々人間の機能を使わなくなるのが今の魔法界の悪いところ
って私のような小娘がほざいても意味ないですよねはいはいそうですよね!!
ヤケクソのなりつつもAは頭を抱えてホウキを見る
『………掃除する道具のくせに』
あーどうしよう,すごくイライラする。この魔法界にも,この世界に適応できない私の不甲斐なさにも,自分に生きる才能が一切ない苛立ちも込めて
もうお願いだからやめてくれ,泣きそうになる
溢れそうな涙をぐっと堪え,前を向くとまーたきのこ頭がめんどくさいことに絡まれてる
ガラ悪い男に絡まれてホウキでの速さ勝負だとか
「それじゃあいくわよ。よーい…ドン!!」
その瞬間に風がぶわっと此方に吹いてくる
んで前を向いたらきのこがとっくにゴールしてたと
私を見ていた,今あの男……
スタートの合図とともにホウキを思いっきり投げたかと思えば素早く地面を蹴ってホウキに乗って……
しかも地面を蹴る時の角度とかも完璧だった……もしかしてこいつ,ちゃんと計算して体動かしているの??
うん,理屈わかっていても結局わからないんだよ…ほんとにさぁ…
「『どゆこと??』」
やばっ,誰かとハモった。
「えっ?あ…君は確か……」
『…………きのこ頭とよく一緒にいる…』
「あぁ,フィン・エイムズだよ。君は……」
『………A・マーカス……です』
悪い,君には一切の非がないけど私は巻き込まれたくないんだよなぁ……確かあの男と同室だった気もするし
なんか今回のループは変だな…まぁいい,おかしくても生きるしかないし
フ「そっか,よろしくね!Aちゃん」
『あっ……は,はい……』
差し伸べられた手を恐る恐る握り返そうと思ったら誰かが倒れる音がする
2人ともバッと横を見たら例の男子生徒が口を縫われていた
そして現れる金髪糸目
『………ほんっと何?あれは』
フ「そっか,Aちゃんは新入生だから知らないよね…あいつはロイド・キャベル。魔法局高官の息子で…親の権力に逆らえないから言う事を聞かないと退学させられるんだ」
『うわぁ……』
なるほど,つまりはクズか
どこに行ってもこういうのはいるんだよなぁ
152人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
壊(プロフ) - ……ラブちゃんめっちゃ関西弁喋っとるやん笑笑 (3月14日 16時) (レス) @page37 id: 4287a5d613 (このIDを非表示/違反報告)
ありさん(プロフ) - 雨曇り侑さん» 本当ですか!?ありがとうございます!!頑張って描かせていただきますね!! (3月10日 3時) (レス) id: d57e220c95 (このIDを非表示/違反報告)
永楽@めあたゃ愛す - …言葉選びにセンスを感じる…これは…伸びr伸びてたー(棒) (3月9日 22時) (レス) id: f169115c31 (このIDを非表示/違反報告)
雨曇り侑(プロフ) - ありさんさん» この作品を読んでくれてありがとうございます!!イラストですか!?!?勿論っていうか寧ろこちらからお願いしたいレベルです是非是非お願いします!! (3月9日 21時) (レス) id: 1988c176de (このIDを非表示/違反報告)
雨曇り侑(プロフ) - そこらへんの草さん» コメントありがとうございます!!自分,かっこいい女の子が好きなのでそう言ってもらえて嬉しいです…!! (3月9日 21時) (レス) @page1 id: 1988c176de (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:雨曇り侑 | 作成日時:2024年2月23日 17時