ピエロな私と悪女様

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in放課後

『あれ？全然落ちない…！』

俺は今，落書きだらけの机に座って魔法石を磨いている(※グリムは寮に帰らせている)

だけどその黒いものが落ちる事はなかった

いったい何が原因なんだろう？

別にマジカルペンにインクをこぼした記憶なんてないし…

…もしかしてブロット？









そーんなわけないか♪

俺のような脳天気野郎にブロットなんて貯まるはずないよね？

『でもこのままインクが落ちないっていうのも困るし…………まあいっか！』

そして俺は全てを放り出し，ポケットからトランクケースを出した

『これでトランプタワーでも作りますか！』

そう言って俺はトランプケースのふたを開け，1番最初の段から作った

『あ，クローバーにダイヤ…トレイ先輩とケイト先輩…リドル先輩も…』

トランプのマークを見るたびにハーツラビュル寮のみんなを思い出す

トレイ先輩はよく，マロンタルトを作ってくれたなぁ

ケイト先輩はよく一緒に写真撮ってくれたし…

あ，リドル先輩もよく【何でもない日のパーティー】に招待してくれたなぁ

あ！それにそれにエースやデュースもよく一緒に遊んでくれたし…

だけど女の子1人が放り込まれただけでこのザマよ…

人間関係ってもろくて細い糸に繋がれていて，誰かが触れただけですぐにぽつんと切れる

本当に人間関係って…

『もろくて残酷だね〜』

そう言いながら俺は椅子の上に跪いて，最後の2枚を上に乗せた

『これで完成っと！』

そう言って俺は完成した高いトランプタワーを上から下まで見渡す

『さて，あともう少しだけこのトランプタワーを堪能してから寮に戻りますか！』

するとその時

バシャ！

頭の上から水が降ってきた

『…は？』









ポタン

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