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『(あ,あの梁人一人の体重支えられそう)』




自分の部屋から出て建物の建築を見るなり物騒なことを考えるクライムコンサルタント基A




『(そこに人間の首を吊って一瞬自害に見立ててるのもアリだな,勿論これだけと言うわけにはいかないけど…)』





すると




上「そこで何をしている?」




『!?』ビクゥ!




驚きにより思いっきり肩が跳ねる




上「驚かせてしまったのならすまない」





『あぁ,いえ全然……こんな急に話しかけられるとは思わなくて…』




Aらしくもなく心臓の音をバクバクとさせながら自分よりも高い視線に合わせる






上「……?一体何を見ていたんだ?」





『あぁ,ちょっと気が遠くなってしまって……そんな深い意味はないですよ』





上「……そうか」





『はい』




何の気持ちも込められていない返事をしながら次は一切使われていない螺旋階段に目を移した




上「…………」





『…………』





何でこいつ,何処にも行かないんだ?





バッと上原の方を向くと,上原もAと同じく螺旋階段を見ていた





『……あの,何してるんですか?』





上「…君のように1つのものをじっと見ていれば何か気付けることがあるかもしれないと思って」





『嗚呼,螺旋階段自体は此処を脱出できる手掛かりも仕掛けも何もない一般的なものです
ただ……この階段の設計と比の割合がとても素晴らしいなと思いまして,』





軽く苦笑いを零し,Aはそういう





上「数学者として気になった,というわけか」




無表情で言葉を放つ上原にAは少し嫌な予感を感じる




だけども彼にはどこかであったかのような懐かしい雰囲気もある





『(いや,気のせいか)』





はっ,と軽く笑うAに上原は次の言葉を発した





上「森璃,こんなことを聞くのは変かもしれないが私達はどこかで会ったことがあるのだろうか?」





『え,』





上「いや,森璃からは何処か懐かしい感じがして…初めて会ったようには感じられない」





嘘だろ,相手もそう思ってるのかよ




でも実際私は上原に会った記憶はない,結局はただの気だ




『うぅん……残念ですが私の記憶にあなたはいませんね,もしかして誰かと勘違いしてるのでは?』





上「そうか?勘違いしてるつもりはないが… 私はそちらに行こう

ではまた」





そう言って踵を返す上原をAは何の感情もなく見ていた

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雨曇り侑(プロフ) - あんこもちさん» あぁ,その方の作品なら私も読んでいます!確かに一致してるなとは思いましたけどやはりそうなんですかね?でも,ご報告ありがとうございました! (2022年10月6日 15時) (レス) id: 1988c176de (このIDを非表示/違反報告)
あんこもち(プロフ) - 第三者である私が本人に直接あんた人の作品パクってる?って聞くのも変なのでとりあえずお伝えしておきます。 (2022年10月6日 14時) (レス) id: 9db9d759ee (このIDを非表示/違反報告)
あんこもち(プロフ) - 失礼します、あなたの小説を見返して気づいたのですが、眠いけど寝ない蒼さんという方が書いている小説の文章がゲーム本編に書いてない場面すら貴方のものと一致しているのが少し気になって… (2022年10月6日 14時) (レス) @page8 id: 9db9d759ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨曇り侑 | 作成日時:2022年8月23日 0時

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