ＢＡＳＥＢＡＬＬＧＩＲＬ ２

つ、燕！？ごめん、虎派だわ。 ページ33

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突然、背中を叩かれる。

振り返ると、そこにはヤクルトのマスコットキャラ、
つば九郎がいた。

「どうしたの？」

スケッチブックに一生懸命字を書くつば。
書きにくそう…。

『おひさしぶりぶり〜。てっぱちくんがうるさかったよぉ。』

「あ、山田さん？なんで？」

『どんかんなかねもとせんしゅにはいえません。』

「そっかー。」

しばらくつばと並んで喋っていると、向こうから山田選手と川端選手がやって来た。


川端「お、つば。と、金本。ちっちゃすぎて気付かなかった(笑)」

「つばが大きいだけだと思います。」

山田「会いたかったー。」

そう言って駆け寄ってくる山田選手。

「毎日会ってるじゃないですか。」

私の発言と同時に固まる川端さんに山田さん。それにつばまで。

「なにか変な事、言いましたか？」

川端「哲人！お前、いつの間にかそんな関係に？」

訳の分からない事を山田さんに言う川端さん。

山田「いや知らないっすよ！毎日会ってなんてないです！」

「え？会ってないんですか？」

同じ球団なのに変じゃないのかな。
つばだって、いつも選手の近くにいるのに。

『つばのことじゃなくて、かねもとせんしゅにいってるんだよ』

つばが差し出したスケッチブックにはそう書いてあった。

「あ、そうなの？ありがとうつば(笑)」

つばの頭を撫でる。
実はすごくマスコットキャラが好き。
多分、誰ににもばれてないと思う…。

川端「金本って、マスコットキャラの前だと、なんか崩壊するよな。イメージが。」

腕を組みながら、川端さんが言う。
そして、横の山田さんもうんうんと頷く。

山田「確かに…。俺らに対しての態度とつばに対しての態度違いますよね。」

「俺も思う。」

そう言いながら山田さんと川端さんの間から出てきたのは、我らがキャプテン、

ひよこさん。

「あ、ひよこさん。」

鳥谷「行くぞ。」

「え、もうちょっとつばと居たらだめですか？」

『そうだよー。つばもかねもとせんしゅとおしゃべりしたい。とりなかまでしょー、わかってよ』

よこで一緒に抗議してくれるつば。

…かわいい。

ひよこさんが言う。

鳥谷「向こうでキー太が拗ねてるぞ。トラッキーとラッキーが慰めてるけど、いいんだな？」

「いきます。またね、つば。」

拗ねてるキー太なんてかわいいに決まってる。
＿＿＿＿＿

川端「そっこーで振られてやんの(笑)」

山田「俺も同じようなもんっす。」

『てっぱちくーん。』

山田「よしよし(笑)」

遂に！！→←紳士すぎるサンタさん

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