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紳士すぎるサンタさん ページ32

約束の時間ぴったりに着いたのに、そこにはすでにひよこさんの姿が。

「すいません。待ちましたか?」

ふっ。と口の端を上げて笑う。

鳥谷「別に?」

「そうですか。」

鳥谷「おう。よしA、行くぞ。」

「え?どこにですか?」

3歩進んで振り返ったひよこさん。

鳥谷「秘密(笑) ほら、早く来ねぇと置いてくぞ。」

無邪気に笑う姿に、少しビックリ。

「う、え?あ、はい」


日が落ちかけている街を、2人並んで歩く。

「あの、ひよこさ「敬。」え?」

鳥谷「ひよこさんじゃなくて、敬。」

横目で私をみて片眉だけ上げる。

「敬さん?」

鳥谷「そ。って、危なっ!!」

突然、ひよこさんに引っ張られた。

爛咼絅鵐叩

「え…。」

私が立っていたすぐ横を、トラックが猛スピードで通り過ぎていく。

鳥谷「あいつ、あぶねぇ運転しやがって…。怪我ないか?」

抱きとめられながら聞かれる。

「あ、えっと。大丈夫です!ありがとうございます。」

鳥谷「良かった…。あ、ごめん。」

パッと体が離れる。そして、
ひよこさんは私の手を引っ張って場所を変わった。

「すいません、わざわ…へっくしゅ!!」

鳥谷「寒い?」

「少し。」

すると、私の手を取って自分のコートのポケットの中に入れる。

鳥谷「手、冷たいな。」

ポケットの中で、ギュッと手を握る。

「あの、敬さん、、?」

鳥谷「もうちょっとで着くから我慢してろよ?」

「…はい。」


何故かは分からないけど。つないだ手だけじゃなくて、

顔も、心も。

温かくなってる自分がいる。




しばらく歩いて着いたのは、少し高いところにある丘。

「ここって、わっ!?ちょ、ひよこさん?」

鳥谷「敬。」

そういう問題じゃないですよ…。

「あの、降ろしてもらえませんか?」

何故かお姫様抱っこの状態。

鳥谷「無理。目ぇつぶってろ。見せたいものがあるから。」

「分かりました。」

鳥谷「開けんなよ?」

そう言われて、しばらく目を瞑る。

何分か経って。

鳥谷「開けていいぞ。」

静かに目を開けると、

「…わ。凄い、綺麗…」

そこには、街の美しい夜景が広がっていた。
けれど、全体を見渡せるいい場所なのに誰もいない。

鳥谷「俺が見つけた場所。誰にも教えてない。」

「なのに私に教えていいんですか?」

ニコッと笑って。

鳥谷「特別な奴にしか教えないから」

「え?」

鳥谷「いつも頑張ってるAにご褒美。」

サンタさん、かっこよすぎ。

つ、燕!?ごめん、虎派だわ。→←マフラーが、届かない(笑)



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soft(プロフ) - ななみんさん» ほんとに不器用なのよこの子!←誰ー笑笑 さあ、誰なんだ!? (2016年1月11日 21時) (レス) id: 6e1dcb83a7 (このIDを非表示/違反報告)
soft(プロフ) - かいちゃんさん» さっさと踊って咲かせぇぇえ!! 誰でしょう!? (2016年1月11日 20時) (レス) id: 6e1dcb83a7 (このIDを非表示/違反報告)
ななみん - あらあら…ご愁傷さまチーーー(º ロ º )ーーーン…しゃかもと何かこの感じがいいんだよなぁ…(突然)助けに来てくれたの誰だろ?やっぱトリさん?それとも剛?意外に良太さん?能見さん…はないな(笑) (2016年1月11日 19時) (レス) id: 878c566972 (このIDを非表示/違反報告)
かいちゃん(プロフ) - softさん» なんやと、ごらぁぁ!!ってか助けに走ってきてくれたのは誰?!?!?!!!! (2016年1月11日 18時) (レス) id: fa35a049e8 (このIDを非表示/違反報告)
soft(プロフ) - かいちゃんさん» ワカランよこせゴラァー!! (2016年1月11日 17時) (レス) id: 6e1dcb83a7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:soft | 作成日時:2015年11月1日 13時

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