真っ赤なほぉっぺの〜♪ ページ30
良太「わりぃ。遅れた!!」
「あ、大丈夫ですよ。私も今来たとこなんで。」
待ち合わせの場所に少し早く着いて待っていると、
駆け足でこちらに向かってきた。
良太「ほんま、すまん!あんな混んどるとは思わんかったから…。」
「分かります。クリスマスって恐ろしいですね…。」
良太「そうじゃな…。」
カップルの多さに2人とも圧倒される。
良太「そろそろ行くか?ここで突っ立っててもアレじゃし…、な?」
「はい!行きましょう。」
並んで歩き出した2人の微妙な距離感。
良太「あのさ、」
「何ですか?」
立ち止まって、こっちを向く。
良太「敬語なしにせん?あの、その、今日クリスマスじゃけぇ、特別にな? 良太って呼んで欲しいんじゃけど。」
寒いのか、ほっぺを赤く染めながら言った良太さん。
「いいんですか?」
良太「もちろんじゃ!」
「じゃあ、お言葉に甘えて…。」
良太「さんきゅーな!よし、どっか行きたいとことかあるか?」
「んー、特には無いかな。良太は?」
良太「わしもないっ!(笑)」
二カッと楽しそうな笑顔と同時に、どこからか、音楽が。
〜I don't want a lot for Christmas
There is just one thing I need∼
「この曲ってなんて意味だったっけ?」
横に立ってる良太を見上げる。
頭をかきながら
確か。とこっちを見る。
良太「クリスマスに欲しいんは、君だけじゃ。」
視線と視線がぶつかって。
2人とも徐々に顔が赤く染まってく。
歌詞だって、分かってるけど。けど、こんな風に言われると…。
良太「っ…!っていう歌詞じゃろ!?」
「そうなんですねっ!」
良太「あ、敬語。」
「あ。つい。」
良太「罰ゲームじゃな(笑)」
「え、なに罰ゲームって?」
良太の手が、頬に触れる。
良太「おりゃー!!(笑)」
「やめひぇー」
つねられた…。
良太「へへっ、A。顔、真っ赤じゃな。」
「良太がつねるから。」
良太「わりぃわりぃ!」
「でも。」
良太「ん?」
「こうしてるとなんか、デートみたいだね。」
いつの間にか、カップルだらけの町に馴染んでる2人。
最初にあった微妙な距離感はいつの間にか消えて。
良太「わしはそのつもりで誘ったんじゃけど。」
町に飾られてる赤鼻のトナカイよりも。
真っ赤な顔の良太。
クリスマスって、
こんなにキラキラしてたっけ??
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soft(プロフ) - ななみんさん» ほんとに不器用なのよこの子!←誰ー笑笑 さあ、誰なんだ!? (2016年1月11日 21時) (レス) id: 6e1dcb83a7 (このIDを非表示/違反報告)
soft(プロフ) - かいちゃんさん» さっさと踊って咲かせぇぇえ!! 誰でしょう!? (2016年1月11日 20時) (レス) id: 6e1dcb83a7 (このIDを非表示/違反報告)
ななみん - あらあら…ご愁傷さまチーーー(º ロ º )ーーーン…しゃかもと何かこの感じがいいんだよなぁ…(突然)助けに来てくれたの誰だろ?やっぱトリさん?それとも剛?意外に良太さん?能見さん…はないな(笑) (2016年1月11日 19時) (レス) id: 878c566972 (このIDを非表示/違反報告)
かいちゃん(プロフ) - softさん» なんやと、ごらぁぁ!!ってか助けに走ってきてくれたのは誰?!?!?!!!! (2016年1月11日 18時) (レス) id: fa35a049e8 (このIDを非表示/違反報告)
soft(プロフ) - かいちゃんさん» ワカランよこせゴラァー!! (2016年1月11日 17時) (レス) id: 6e1dcb83a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:soft | 作成日時:2015年11月1日 13時