ＢＡＳＥＢＡＬＬＧＩＲＬ ２

〜番外編〜　クリスマスには。 ページ29

今日はクリスマス。シーズンも終わって、出掛ける事が多くなった。
いつものように街に繰り出すと周りはカップルだらけ。

場違い…。
1人で歩く私にはこの言葉がぴったりだ。
でもそれ以上に、カップル達も含めてキラキラしてる町の雰囲気が私は大好き。
失敗しても、怒ってても、クリスマスだけは幸せになれる気がするから。

「うおっ…。」

カバンに入れてたスマホの着信音に少しビックリ。

「もしもし？どうかしましたか？ひよこさん。」

鳥谷「いや、何してるかなって思ったから。」

久しぶりに聞く、ひよこさんの声。

「町を、ブラッとしてます。」

鳥谷「フッ(笑)。1人でか？」

鼻で…、鼻で笑われた…？

「あ、まぁ。はい。」

そう返事をすると、ひよこさんが電話越しに少し笑って言った。

鳥谷「どっか、行くか？」

「えっ？」

鳥谷「また連絡する。1人で暇だろ？相手してやろうと思って(笑)」
一方的に切られた電話。

…ひよこさんってこんなキャラだったっけ？
しばらくポカンとしてるとまた電話。

「はい。どうかしましたか？」

藤浪「あー、今なにしとるんかなぁーって思って？」

「ブラブラしてます…」

藤浪「えっ？誰と！？」

「１人ですけど…。」

よかったぁ。小さく聞こえた晋太郎の声。

「なにが良かったんですか？」

藤浪「あっ！え、あ、あれや！俺以外にもぼっちいたんやなぁ〜って！？あははっ(笑)(汗)」

「…わざわざそれで電話してきたんですか？」

藤浪「ちゃう！！暇やったら一緒にご飯でも行こうかなーと思って。」

「そうですか。でも「ま、あとで場所決まってから連絡するわ。」…切られた。」

ひよこさんも連絡するって言ってたしなぁ。
皆暇なのか。

「わっ、また電話。ひよこさんかな。」

しまいかけていたスマホを取り出す。

「もしもし。」

良太「あっ、Aか？」

「はい。どうかしたんですか？」

いやっ。と少し言葉に詰まる良太さん。

「良太さん？」

良太「今、何しとるん？もし良かったらなんじゃけど、わしと出掛けんか…？あ、用があるんじゃったら気にせんでええよ。」

少し、控えめに聞いてきた。電話越しでも、どんな表情してるのか何となく分かる。

「良太さんも、１人なんですか？」

良太「おう。恥ずかしいのぉ(笑)、この年にもなって。」

「いいえ！全然。」

良太「とりあえず、また電話するけ、どうしたいか決めとって？」

＿＿＿＿
皆さん、誰と過ごしたいですか？
良かったらコメントお願いします！

真っ赤なほぉっぺの〜♪→←ガキの恋、大人の恋、もちろん俺は、親目線。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す