ＢＡＳＥＢＡＬＬＧＩＲＬ ２

ばり好きじゃ！ ページ16

良太side

交流戦から悩んでる姿を見てた。コーチに怒られて、監督にも怒られて。

ベンチで１人ため息ついとるAは、今にも消えてしまいそうなくらい。

ほっとけなくて、気付いたら声を掛けとった。

力になれればええ。

ただそれだけじゃけど、予想外の質問じゃった。

�狄佑鮃イ�になった事ってありますか？��

そう言ったAの顔は困惑気味で。きっと、考えてる事は坂本の事なんじゃって、疎いわしにも分かった。

良太「最初はな、分からないんじゃ。じゃけど、だんだんその人の事を目で追うようになって。目が合うと嬉しくて、話しかけられただけでドキドキして。その人がほかの人と楽しそうに喋っとると、心臓がズキッとするんじゃ。それで気付いた。わし、その人の事が好きなんじゃって。」

これ全部、Aに言ったんじゃけど…。気付かんやろ？

目が合うと嬉しくて、今だってドキドキしてるし、坂本の事考えとるんじゃなって思うたらズキッとしとる。

笑ってごまかしたけど、結構キツイなぁ。

近くて遠い。

そんな人。

わしはきっと、これからも臆病なまま。

好きじゃって言えたら、楽になれるんか？

じゃけど、そんな勇気はもっとらん。

じゃけぇせめてこのまんま優しいお兄ちゃんとしてそばに。

_______________
良太「…と、思っとるんじゃ。」

楽天の選手たちと飲んだ帰りに、うえポンと話す。

しばらく黙って聞いてたうえポンから一言。

上本「…良太さんはそれでいいんですか？」

良太「ええ…。と思う。」

上本「聞き方変えます。その程度の気持ちなんですか？」

良太「は？」

言ぅとることが理解できんかった。

上本「その程度の気持ちで好きって言ってるんですか？好きって言えないから、お兄ちゃんになりますって。女々しすぎですよ良太さん。それは好きって言いません。」

良太「…じゃけど。」

上本「でかい乙女か！気持ちわるいのぉ！！男だったらシャキッとせんか！！好きか好きじゃないんか？どっちかで答え！」

うえポンに初めて怒られた。けど、うえポンの言う事は全部筋が通っとって。

わしはそれでええんか？

お兄ちゃんどまりで。

良くないじゃろ。

今は好きって言えなくても、いつか好きって言える時が来ると思う。

上本「どうなんですか！？」

良太「…ばり好きじゃぁぁぁぁ！！！」
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良太「て。さっきタメ口じゃったよな？」

上本「あ。」

鳥谷「何あの酔っ払い二人組。」

今成「分かんないです(笑)」

でっかい弟かわいい兄＆うるさい兄→←やっぱり、お父さん…？？

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