がお〜がお〜(棒) ページ5
｢んで、俺の名前覚えた？｣
｢Of course!! Mr.北條｣
ワザとらしく胸に手を当てながら呼ぶと、バカにしてんな？と言いつつも何だか嬉しそうな北條くん。
｢でも史也て呼んでな〜｣
｢ふみやね！ 分かった。で、次はなんの練習？｣
｢多分バッティングちゃう？｣
｢マジ！？ 私バッティング大好き｣
気持ちいのよね〜。
芯でボールを捉えた時に感じるあの振動、音。振り切った時に見えるボールの行方。
あぁ、もちろんみんなの驚く声も大好き！
ここで、それが全部体験できるなんて。
ずーっと憧れていたこの場所で。
でも。
足りない。
(……私の欲張り)
首にかかったネックレスをキュッと握ると、なんだか力が抜けた。自覚はなかったけどなんとなく緊張してたのかもしれない。
｢それ、クセなん？｣
バッティングの順番を待っている間に、史也がネックレスを指差しながら聞いてくる。
｢あー、そうかも｣
｢大事な人からもらったとか？｣
｢ふふっ、坊やには秘密｣
｢はぁ！？ なんや坊やて！｣
｢いるじゃない？ くいだおれ坊やって｣
｢それ言うならくいだおれ太郎や！ ……誰がほっぺたチークやねん！！｣
｢OMG!! あなたコメディアンだったの！？｣
自分で言ってよっぽど自信があったのか私と一緒に声を出して笑ってる史也は、普段よりも真っ赤っかになっててかなりキュートだし、それに、ユーモアもあってフレンドリー。
多分めちゃくちゃ気が合う。
それからしばらくすると、私のバッティングの番になった。打席に立って構えるその前に、もう一度ネックレスを握って、口元へ。
(見ててね、私の事)
｢Let's do it.｣
深呼吸をひとつ。それから打席に立って構えると、ピッチャーも構える。
一球目。
｢練習にしては随分とインハイ寄りね？｣
スタンドに入ったボールを見ながら声を掛けると後ろで見てた監督が一言。
｢俺の指示や｣
｢もー。レディの身体に傷がついたらどうするんですか？｣
｢実力みよー思うてな。許せ｣
そん茶目っ気たっぷりな笑顔で言われたら許すしかないじゃない？
自然と上がる口角をもっとあげながらピッチャーへ向き直る。
｢どんどんやっちゃって下さい！｣
私もどんどん飛ばすから。
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優希(プロフ) - softさん» 私、虎の勝ち負けで体調変わるから。負け続けた時、熱だしたからね。今は勝ってるから、出てないけど。応援するしかないよ。 (2018年5月26日 13時) (
レス) id: 250acda05a (このIDを非表示/違反報告)
soft(プロフ) - 優希さん» 最近負け続きだったからちょっと悲しかったけど(´・ω・`) 応援するしかないよね！ (2018年5月26日 13時) (レス) id: 94ac0ee185 (このIDを非表示/違反報告)
優希(プロフ) - softさん» そうだね、これからもずっと応援しよう。勝っても、負けても、虎命だから。 (2018年5月13日 9時) (レス) id: 250acda05a (このIDを非表示/違反報告)
soft(プロフ) - 優希さん» うん！ 阪神タイガースもずっと応援しようね！ (2018年5月13日 0時) (レス) id: 94ac0ee185 (このIDを非表示/違反報告)
優希(プロフ) - softさん» お久し振りです、お互い体に気をつけて頑張ろうね。 (2018年5月12日 23時) (レス) id: 250acda05a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：soft | 作成日時：2017年7月27日 0時
