教えてよ、君の事 ページ4
北條side
グラウンドにでて一番最初に見えたんは、なんや言い合ってるAと晋太郎。多分晋太郎が会話を一方的に切り上げたのか、Aの表情が曇る。と思ったら首に手を伸ばして、身に着けてたネックレスをギュッと握りながら、誰にも分からん位の小さな微笑みをみせた。
こりゃ、味方になるしかないな。
「A〜。キャッチボール一緒にせぇへん?」
大声で呼びかけると、ネックレスから手を放してこっちをみる。
「する〜!ありがとう!」
ベンチからでて、みんながキャッチボールしとる場所に2人で歩き出す。隣で呑気に鼻歌を歌う姿はそこらの女子と全然変わらへん。どんなプレースタイルなんか、打撃力はどんなんなんか、ほんま分からへんことばっかりや。横目でチラリとみていたら、それがばれたんかバッチリと目が合う。
「な〜に? 美人過ぎて気になっちゃう?」
「ちょと何言ってるか分からへん。それ日本語?」
「wow.言ってくれるね〜」
あはは、と二人同時に噴き出した。
なんやめっちゃ仲良くなれそうやん。
「でも私美人でしょ」
すこし笑いが落ち着つくと、眉をクイッと上げながらそう言って不敵な微笑みを見せる。
「自分で言ったら台無しやけどな?」
「否定しないとこ優しいのね」
「せやろ、優しさの北條て異名もってんねん!」
「ピッタリよ」
こんどは無邪気な笑顔。
こんなに表情がコロコロ変わんのはアメリカにいた影響なんかな?
グローブを手にはめて、ボールをポンポンっと弾ませる。その間に反対側でスタンバイしていたAが手をあげた。
「いくで〜」
「OK! 記念すべき第一球ね!」
めっちゃネイティブのOKって声に笑いながら、ボールを投げた。
それは自分で言うのもなんやけど、きれーにAのグローブにええ音で収まった。
そしてすぐ、俺のグローブに返ってくる。
ほんまにスグに。
え、ちょっと待って……
「球威ヤバない?」
キャッチボールやのに手が痛い。
動揺する俺に気づいたのか、Aが腰に手を当てながら叫ぶ。
「Sorry.気合入っちゃって、加減間違えちゃった……」
可笑しそうに笑うけどアカン。
多分化けモンやろ??
_____
約一年ぶりの更新ですね……。
高校生活になれるのがやっとで、自分の中で余裕がありませんでした。それと書くことについて自信がなくなったっていう部分もあって。でも、最後まで書くべきですよね。
待たせてしまって本当に申し訳ありませんでした!
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優希(プロフ) - softさん» 私、虎の勝ち負けで体調変わるから。負け続けた時、熱だしたからね。今は勝ってるから、出てないけど。応援するしかないよ。 (2018年5月26日 13時) (レス) id: 250acda05a (このIDを非表示/違反報告)
soft(プロフ) - 優希さん» 最近負け続きだったからちょっと悲しかったけど(´・ω・`) 応援するしかないよね! (2018年5月26日 13時) (レス) id: 94ac0ee185 (このIDを非表示/違反報告)
優希(プロフ) - softさん» そうだね、これからもずっと応援しよう。勝っても、負けても、虎命だから。 (2018年5月13日 9時) (レス) id: 250acda05a (このIDを非表示/違反報告)
soft(プロフ) - 優希さん» うん! 阪神タイガースもずっと応援しようね! (2018年5月13日 0時) (レス) id: 94ac0ee185 (このIDを非表示/違反報告)
優希(プロフ) - softさん» お久し振りです、お互い体に気をつけて頑張ろうね。 (2018年5月12日 23時) (レス) id: 250acda05a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:soft | 作成日時:2017年7月27日 0時