検索窓
今日:6 hit、昨日:17 hit、合計:37,970 hit

別にキョーミないし。 ページ29

藤浪side

「あははっ! ほんっとおかしい!」
「笑っとるけど元はと言えばAが悪いんやで! あんなん口やと思うやろ!」
「それはそうだけど!」
「しかもさっきはあんなに謝っとったクセに!」


バスん中、俺の斜め前の席でお互いの肩をどつきながら、相変わらず賑やかな北條とA。




(俺も口やと思っとったわ)



まぁ、だからと言って別に気にすることもないんやけど。



通路側にいるAの顔がチラチラ見える。





見る度見る度、違う表情をしてるA。






初めて話した時の、あの真っ直ぐな瞳。




紅白戦のベンチで見せた、からかい混じりの優しい表情(カオ)。




そのあと2塁上で見せた、不敵な笑い。
器用に片眉だけあげるのはアイツの代名詞みたいなもんや。



そして今日の、3打席目。







凛とした横顔と、引き締まった表情。








それを見て、
ちょっとだけ、ほんまにちょっとだけ。








あいつから目ぇ逸らしたくない。








とか、思った自分がおる。




「晋太郎?」

声をかけられて、とっちらかっとった意識がハッキリする。

「っ、はい?」
「勝利投手目指そうな!」



横に座った梅野さんがニカッと笑う。




「うっす……!」






そうや、俺はもう大丈夫。
虎のエースに、もっかい返り咲いたる。



大丈夫、大丈夫や。



「なぁ、1人で抱え込まんでええからな? 俺とお前で、一緒に勝とう」



「……はい! よろしくお願いします」




なぁ、A。



お前が最初に言っとったの、



こういう事か。




「梅野さんのリード、俺頼りにしてます……」




「っ、お!おう!」




(梅野さんは俺を信じとる。だから俺は、梅野さんが信じる俺を、信じんと)

それはほんの少しの違和感→←ええのか悪いのか……



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.4/10 (22 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
71人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

優希(プロフ) - softさん» 私、虎の勝ち負けで体調変わるから。負け続けた時、熱だしたからね。今は勝ってるから、出てないけど。応援するしかないよ。 (2018年5月26日 13時) (レス) id: 250acda05a (このIDを非表示/違反報告)
soft(プロフ) - 優希さん» 最近負け続きだったからちょっと悲しかったけど(´・ω・`) 応援するしかないよね! (2018年5月26日 13時) (レス) id: 94ac0ee185 (このIDを非表示/違反報告)
優希(プロフ) - softさん» そうだね、これからもずっと応援しよう。勝っても、負けても、虎命だから。 (2018年5月13日 9時) (レス) id: 250acda05a (このIDを非表示/違反報告)
soft(プロフ) - 優希さん» うん! 阪神タイガースもずっと応援しようね! (2018年5月13日 0時) (レス) id: 94ac0ee185 (このIDを非表示/違反報告)
優希(プロフ) - softさん» お久し振りです、お互い体に気をつけて頑張ろうね。 (2018年5月12日 23時) (レス) id: 250acda05a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:soft | 作成日時:2017年7月27日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。