ひゃっほー!野球じゃぁ! ページ3
「よろしくお願いします!」
会見の翌日から、早速に練習に参加することになった。先輩たちを見ると、びっくりしてる人や笑ってる人、それぞれの反応をしていて。なんか性格が出るよねぇ〜。
そんななか見かけた、私のだい、だい、大好きな人。
「能見さんだぁぁあああ!」
『はいよ〜?』
め、目の前に能見さんがぁ!微笑んでるぅ!
「I can't breathe!!(息できない!!)」
『えっと、能見さんのファンか?』
あたふたしている私に若干引き気味に話しかけてきたのは、鳥谷さん?だよね。確か金本Aちゃんの旦那さんになった人だ。
「と、トリタニサン?」
『うん。なんで片言になったんだよ』
「一回英語話しちゃうと一気に英語に戻っちゃうんですます」
『ますは要らないよ。日本に何年くらいいたんだ?』
「高校の三年間だけです!中三の夏休みにちょっと帰ってきたとき、甲子園を生で見て私も出たいって思って、日本の高校に入ったんです…。でも…」
『甲子園に女は出れない…だろ?』
「そぉーなんですよ! ま、阪神に入れたんでもういいです」
可笑しそうに笑った鳥谷さんは私の肩をポンっと叩き、これからよろしく。と、走り去っていった。
それを見送りながら、頭で別の事を考える。
はじめて目にした、日本の野球。
しかも高校生のだ。あまり乗り気はしなかったけど、お兄ちゃんに引っ張られて見に行った。あの時少し見下してた私を、ぶん殴って張り倒して蹴りを入れてやりたいよ。ほんとに。
炎天下の中、最初から最後まで一生懸命プレーしていた彼らの姿は輝いていて、胸が熱くなって。気づけばどちらのチームの事も応援していた。そして、それは憧れに変わった。
私もあの場に立って、プレーがしたい。
まぁ、その夢は叶わなかったけど、プロとして甲子園球場という場に立てた。
頑張ろう。
うん、頑張ろう!
『おい』
「ふぁい!?」
いきなり後ろから、ひっくい!声がして振り返る。
『なんしてん?』
「あぁ!藤岡太郎くん!」
『だから誰やねんそいつは!』
「えっ、違うの?」
『藤浪晋太郎や!…で、何してんの?』
「ん〜? 高校の時スカウトの前で全ポジ練習してよかったなぁって」
あれ楽しかったぁ〜。みんな口開けて動かなくなっちゃったんだよね。
フジナミ君を見上げると、首を傾げていた。
『お前、ワケわからんわ』
「え」
『あほやな。確定』
ちょ…。会ったばっかな人にそんなこと言うかな。
何だろう苦手なタイプだ、うん。
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優希(プロフ) - softさん» 私、虎の勝ち負けで体調変わるから。負け続けた時、熱だしたからね。今は勝ってるから、出てないけど。応援するしかないよ。 (2018年5月26日 13時) (レス) id: 250acda05a (このIDを非表示/違反報告)
soft(プロフ) - 優希さん» 最近負け続きだったからちょっと悲しかったけど(´・ω・`) 応援するしかないよね! (2018年5月26日 13時) (レス) id: 94ac0ee185 (このIDを非表示/違反報告)
優希(プロフ) - softさん» そうだね、これからもずっと応援しよう。勝っても、負けても、虎命だから。 (2018年5月13日 9時) (レス) id: 250acda05a (このIDを非表示/違反報告)
soft(プロフ) - 優希さん» うん! 阪神タイガースもずっと応援しようね! (2018年5月13日 0時) (レス) id: 94ac0ee185 (このIDを非表示/違反報告)
優希(プロフ) - softさん» お久し振りです、お互い体に気をつけて頑張ろうね。 (2018年5月12日 23時) (レス) id: 250acda05a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:soft | 作成日時:2017年7月27日 0時