捕まえて、掴まえて。 ページ18
紅組の攻撃は三者凡退に倒れ、一回裏。
今度は守備に就く。まだどこのポジションを主にしていくか決まってないけど、
とりあえず今日は一番得意なセカンドに就くことになった。
ショートには史也 、ファーストには中谷センパイ、サードには陽川センパイ。そしてピッチャーは太郎……じゃなくて藤浪くん。
藤浪くんが投球練習するのを後ろから眺める。
(やっぱいい球投げてるのよね)
それでもチラっと見えた横顔がどこか苦しそうで、窮屈そうで。
勿体ないわ、そんなの。
楽しめばいいのに。
楽しめるだけの力があるんだから。
藤浪くんが練習の3球目を投げ終えて、打席には高山センパイが入る。キャッチャーの梅野センパイは外角低めにミットを構えた。
＿＿パシンｯ!!
｢ストライッ！｣
(うーん、いい音！
あとは肩の力が抜けたら完璧ね)
このままじゃ、きっと疲れちゃうもの。
.
.
.
｢藤浪くんやるぅ〜！｣
｢うっせ、｣
見事三者凡退に抑えた藤浪くんに、ベンチで話しかける。相変わらず冷たいのがほんっとムカつくんだけど、そこは私が大人になってれっつコミュニケーション！
｢ねぇ｣
｢なんや｣
｢後ろは任せてね｣
｢あ？｣
それじゃ！と手を振って、元いた場所に戻る。
それだけは伝えたかったの。
私は来たもの全部、全力で追うよ。
｢ゴリラのくせ余計なお世話や｣
……やっぱ全部避けてやろうかな。
｢あ、まーた言ってる｣
｢史也〜ほんとどうにかして｣
｢照れとんのやろ。こいつもツンデレやし｣
｢え、マジ？ 能見さんと同じツンデレなの？なのにこんなに可愛くないの？ 何この差！｣
｢お前らほんまうっさい！｣
史也と笑いながら藤浪くんをからかう。これでちょっとはリラックスできたと思うんだけどなぁ〜。
.
.
.
そして2回裏。完璧だった藤浪くんのピッチングが突如崩れた。4番の大山くんにツーベースを打たれ、次の板山くんがバント、6番の植田くんにフォアボール。
ワンアウト1、3塁。
そこに代打、福留センパイだ。
梅野センパイがインハイを要求した。藤浪くんは首を縦に振る。
でも、すぐ分かった。
肩に力が入りまくってる。
きっと福留センパイはここを狙ってくる。
(あぁ、ほら)
ボールはど真ん中へ。でも幸いな事にちょっとズレてたみたい。
｢もーらい！｣
福留センパイの打った打球は、横っ飛びした私がしっかり捕まえた。
言ったでしょ？
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優希(プロフ) - softさん» 私、虎の勝ち負けで体調変わるから。負け続けた時、熱だしたからね。今は勝ってるから、出てないけど。応援するしかないよ。 (2018年5月26日 13時) (
レス) id: 250acda05a (このIDを非表示/違反報告)
soft(プロフ) - 優希さん» 最近負け続きだったからちょっと悲しかったけど(´・ω・`) 応援するしかないよね！ (2018年5月26日 13時) (レス) id: 94ac0ee185 (このIDを非表示/違反報告)
優希(プロフ) - softさん» そうだね、これからもずっと応援しよう。勝っても、負けても、虎命だから。 (2018年5月13日 9時) (レス) id: 250acda05a (このIDを非表示/違反報告)
soft(プロフ) - 優希さん» うん！ 阪神タイガースもずっと応援しようね！ (2018年5月13日 0時) (レス) id: 94ac0ee185 (このIDを非表示/違反報告)
優希(プロフ) - softさん» お久し振りです、お互い体に気をつけて頑張ろうね。 (2018年5月12日 23時) (レス) id: 250acda05a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：soft | 作成日時：2017年7月27日 0時
