貴方を僕にください。 (ページ10)

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兄はシスコンですページ10

゜

…さて、どう謝るかな。
兄がシスコンでごめんなさい！かな。
んー、難しいな…。

「ユタさんって面白いですね(笑)」

面白いどころの騒ぎじゃないよ…。
あいつは馬鹿なんだよ…。
私が家に帰る度に褒めてくるんだもん。
『わー！ヘヨン、バイトお疲れ様♡
疲れたでしょ？よく頑張って偉いね♡
ご飯かお風呂どっちがいい？
俺でもいいよ♡』とか言ってくるんだよ。
だいたいは風呂って答えるけど。

「面白くなんかないですよ…
すいません。うちの兄があんなんで…」

「全然いいんですよ(笑)
うちにも姉が1人いるんですけど
あんな優しくはないです(笑)」

優しくないわ。さっきの目見たでしょ。
まあ性格は良いって
同性にも異性にもモテるらしいけどさ。

「あの、ヘヨンさん」

あと前から思ってたけど
さん付けやめてほしいんだよね。

「さん付けやめませんか？」

なんと。
スチョンさんが言うとは。

「もちろんです。いいですよ」

「じゃあ僕のことはスチョンって呼んで下さい！」

ほんと嬉しそうだなｗｗｗ
何か私まで嬉しくなってきたわ。

「じゃあ私のことはヘヨンで。
あと、タメで話しましょ。
敬語だと何か堅苦しい…」

「もちろんです～！」

おおう、笑顔がキラッキラだな。
純粋過ぎかよ。

「…ありがと」

何か恥ずかしくなってきた。
顔真っ赤っかだろうな…。

ﾋﾟﾛﾝｯ

ん？家督？誰だろ。

『姉ちゃん、晩ご飯は？いるの？いらないの？』

うわ、ジェミナからじゃん。
ジェミナ～。ごめんね。
姉ちゃん今いい感じなんだ～。
って言っても晩ご飯はいるよね…。

『いる』

よし。
スチョンもケータイ見てたみたいだし
気遣わなくて良かった。

「…ヘヨン、僕帰らなきゃ。
ごめんね！また明日！」

え？待って。え？どゆこと？
急展開過ぎて頭しんどいわ。え？
何があったんだろ。
私、何かしたかな…。
連絡したいけど、スチョンの家督知らないし…。
うーーーん…。

。