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貴方side
ザッと音を鳴らしながら馬を走らせる私達
白「あっちもこっちも立ち入り無用の印だ。騎士団の」
オ「偽物だろうねえ」
エ「いいね。
この先にちゃんと秘密がありそうだ」
貴「────あった！！！」
下を見ると先程の光と同じ位置くらいにある場所に家が建っている
あれが温室！！！
そのまま馬を進めていると、オビの後ろに座っていた白雪がオビと私を呼んだ
白「オビ、A。この辺り人の手が入ってる」
オ貴「「え？」」
馬を止め、周りを見渡す。確かに見覚えのある薬草とかがある。その奥には
隠し扉みたいなものが
扉を開け、オビが先に入り私もその後に入る。梯子で降りてくる白雪の腰を持ち、そのまま地面へと降ろした。「ありがとう」と言う白雪に頷いた
蝋燭のおかげで見えるけど、結構暗い
オ「方角としては
温室に向かっていそうですね」
エ「抜け道か…。嫌だな
───…三人は戻ってくれ。俺がここを進む」
白「！ ですが…」
エ「ここを無視も出来ないだろ
オビどのを貸してくれると心強いけど」
オ「残念です」
────…エイセツどのが一人。私達が三人…。白雪にはオビが付いてる
うん。一人で行かせるのは危険
貴「私もエイセツどのの方から」
エ「───────…。側近さん」
オ「無理です」
はぁ…と溜息をつくエイセツどの。頭を抱えたオビは「毎度毎度無茶を…」と言い怒りながらもOKサインを出してくれた
無茶したら次は本当に俺の隣に居させとくからね？と笑顔で言われた。頷いていると、白雪が私達の前に葉を差し出した
白「夜会でのこともあります。何か異変を感じたら引き返して下さい。Aもまだ治ってないんだから無茶したら説教じゃ済まないからね」
貴「ハイ」
葉を受け取り、梯子から出ていった二人に手を振った。そして馬の足音が遠ざかる
貴「エイセツどの」
エ「ああ」
二人で顔を合わせ、白雪から貰った葉を前に暗い抜け道を進んだ
そして辿り着いた私達は顔を顰めた
────────焦げ臭い
貴「燃えてますよねこれ」
エ「ああ…。耐えれるか？」
貴「ふふ、その言葉は……大怪我しててもこれだけ動けてる私に仰ってます？」
エ「ははっ。そうだったね」
ｶﾞﾝｯ!!!と扉を思いっきり開けた
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作者名：かっちゃん | 作成日時：2023年5月5日 16時
