青の白雪姫10【オビ】 (ページ28)

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白「お久しぶりです！
ご足労おかけしました」

ガ「ええ。来た方がいいと思ったから
王命があって良かったわ」

喜ぶ白雪が普通なんだけど、何だかリュウの調子が良くない気が…。冷や汗流してるし

リュウに声をかけようと思った瞬間

いきなり方向転換して走り出そうとしたリュウ

貴「え」

オ「お？」

当然私が後ろに居たせいでリュウは私にぶつかる。突然の事で吃驚だったから身体の力を抜いていた

だから倒れそうになった私を後ろに居るオビが支えてくれた。リュウは私が支えてるけど

ガ「オビ君！A王女！捕獲！！！」

貴「え？あ、」

オ「ああ、はいっ!?」

私の腕から逃げ出そうとしたリュウに、ギュッと抱きしめると後ろからオビがリュウのお腹を掴んだ。傍から見れば、私が真ん中に居るので

リュウ私オビの順になるわけ

で、オビはリュウの方に腕を回してお腹を掴んでて、そりゃまあ……

抱きしめられる形にはなるよね！！！！！！

恥ずかしい通り越して
ｽﾝｯと真顔になるけど

白「ど、どうしました。リュウ」

リ「………ごめん。
久しぶりに会ったから話すこととか、一気に…全部忘れて…」

ガ「だからって無言で走り出さないでちょうだい。傍から見れば凄い光景よ今」

リ「うん、」

貴「それは言わないでくださいガラクどの」

ガ「ふふ、ごめんなさい。A王女」

笑うガラクどのにジッと睨むと、もっと笑われた。そしてリュウを離すと「やや行動的になったと言えるかしらね」とリュウを見ながら言うガラクどの

行動的になったのか…。成長だねぇ

ガ「背も伸びてるのねリュウ」

リ「うん」

ガ「見える世界が
広がる過程と重なったようね」

目を見開いたリュウは
ゆっくりとガラクどのに頭を下げた

リ「薬室長。
話したいことが……沢山あります」

それに対し、白雪も一緒に横で頭を下げた。そして笑顔で口を開き

ガ「夜を徹して聞きましょう」

嬉しそうに答えた

リ「あ、仕事が済んだらでいいんだ」

ガ「だから夜と言ったのよ。
一休みして、着替えてまた来なさい」

はい！と答えた白雪達と、ガラクどのに色々な出来事を話すのは数時間後のお話である