青の白雪姫10【オビ】 (ページ25)

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ツルバ達と話しているとエイセツどのが前に立っていて、ニッコリ笑っている

エ「仲が良いね」

ツ「嬉しいです」

タ「ありがとうございます」

貴「ちょっと？？？」

同じように笑っているツルバ達の頭を軽く引っぱたくと、エイセツどのは「やっぱり出来てるんだろ!?」と問いかけてきた

まだ思ってたのかこの人…

違いますと否定しているけど、ツルバ達はニコニコしているだけ。否定しようね？？？？？

エ「Aどの。少々時間あるかな？」

貴「ありますが…」

エ「Aどの借りてくね」

座っていた私の手をゆっくり引き、立たせるとこの部屋から出て行こうとするエイセツどの

混乱しながらも二人に手を振ると振り返してくれた。また後でお話出来ると良いけどなぁ…

いつの間にかゼン達も居なかったし

エ「カゲヤどのの所に行こうと思ってね」

貴「カゲヤさんの!?行きます!!」

エ「それほど仲良くなったんだ…」

貴「はい！」

手を離したエイセツどのの横を一緒に歩く。数日間カゲヤさんと仲良くなった話をしながら、カゲヤさんが居る部屋に向かった

ノックをすると部屋から「どうぞ」と聞こえてきた。部屋に入ると椅子から立ち上がっているカゲヤさんが

エ「おはようカゲヤどの」

貴「おはよう！」

カ「おはようございます。
……エイセツ様、Aさん」

エイセツどのが居るから、かな…。少しだけ緊張してる気配がする

紅茶を滝いてくれたエイセツどの。カゲヤさんを真ん中に椅子に座った

エ「どうぞ。温かいよ」

貴「ありがとうございます」

温かい紅茶に手をつけると、私の隣にいるカゲヤさんは申し訳なさそうに見ていた

エ「俺が好きで滝れてきただけだから
気にせずに」

カ「…ありがとうございます」

紅茶に手をつけたカゲヤさんと一緒に飲む。美味しいね！と笑っている私にカゲヤさんも嬉しそうに笑ってくれた。そんな私達を見て

エイセツどのは何かを思い出したのか辛そうな顔でカゲヤさんを呼んだ

エ「カゲヤどの。
俺は、あなたの事を知った気になって守ったつもりでいた。─────…、そう思おうと…

……本当に、済みません」

頭を下げたエイセツどのに驚く私とカゲヤさん。そしてカゲヤさんは一呼吸置いて口を開いた

カ「───────私」

「客を手にかけようかと考えたのですよ」

その言葉に息が詰まった