植物はお好きですか? ページ20
数日後
いつまで経っても来ないオビに私とリュウが迎えに行くことに
部屋に入り、ベットのカーテンを開ける
リ「オビさん。朝食だって」
ゴロンとベットで横になっているオビは、私達をゆっくり見つめ口を開く
オ「…………どこでだい?」
貴「同じとこ」
オ「だよねえ」
リ「昨夜も早く食べてすぐ出て行ったけど、調子が悪い?」
オ「絶好調だぜー」
ガバッと起き上がってきたオビはそのまま太腿に肘をつき、顎に手をあてた
まあオビにとっては嫌っちゃ嫌か
オ「ただちょっと人が多いんだよね」
リ「ああ。緊張するよね」
オ「そう」
貴「…じゃあ私達行くね」
バイバイと手を振るとガシッと手を掴まれた。掴んだのはオビでニッコリ笑いながら私を見つめている
な、なんでしょう?????
オ「リュウ坊!先に戻っててくれるかい?」
リ「うん。わかった」
貴「え?」
スタコラサッサと消えていったリュウに呆然としていると、思いっきり手を引っ張られ「んぉっ!?」と変な声を出しながらベットに倒れ込む
せっかく髪整えたのに…!!少しだけボサボサになったお団子に手を添え、オビを睨んだ
当の本人は笑ってるけどね!!!!!
貴「急に引っ張って何さ!!?」
オ「そんな怒らないでって」
貴「逆に怒らないと思う??」
オ「まあまあ。髪直してあげるからさ!」
グッと黙った私にオビは「ハイハイ、前向いてね〜」と私を前向きにさせ、後ろの髪を触りだした。まあ上手だしこれくらいで許そう…
「ご注文は?」と聞いてきたので「オビの好きなやつ」と言うと鼻歌を始めた。ご機嫌な事で…
オ「で、どうだった?」
貴「どうって?」
オ「怪我の事」
貴「あー、もう完治だって。白雪が回復の速さに驚いてた」
オ「ははっ。ちょっと見て見たかったかも
驚いてるお嬢さん」
貴「驚いてるっていうかあれは…」
スンっと何とも言えない表情だったかな
大怪我並にやばかったのも今は完治してるし、めっちゃ動けるようになって私としては嬉しいけどね
あの夜、カゲヤさんと話し終えた後にゼンに捕まって、こっぴどく怒られた。ミツヒデと木々にも
そしてツルバ達にも怒られた。大怪我したのは俺の責任だけど無茶していい事にはならないよ。とツルバが笑いながら言ってきて死ぬかと思った
目が、笑ってなかったから
後ろに居るオビにも怒られたけど
230人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:かっちゃん | 作成日時:2023年5月5日 16時