青の白雪姫10【オビ】 (ページ19)

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貴「───…ええ」

カ「どうして、あの時の事を…」

貴「…エイセツどのを助けた時にその夢を見て
どうして見れたのかも、どうしてカゲヤさんにそれが流れたのかも

全部分からない。でも」

──────見れて良かったとも思ってる

そう伝えた私にカゲヤさんの目は丸くなった

カ「良かった…？」

貴「うん。そのおかげでエイセツどのを変えれることが出来たし、変えれてなかったらカゲヤさんとこうして話すことが出来てなかったかもしれない。

カゲヤさんを助けれなかったかもしれない

そう考えると見れて良かったと思う」

私にとって二人の過去はとても見てて辛かったし、苦しかった。そうなってしまったから、今回の事態を招いた。でもまた二人は会えて

少しだけ二人の嬉しい未来が見えた気がした

きっとここから先、嫌なことがあるかもしれない。苦しいことがまたやってくるかもしれない

でも今のエイセツどのとカゲヤさんなら

貴「明るい方向へ変わる。
二人にとって今からが新しい道だと思う。あの時の光景は変えられないけど

今からなら明るい未来へと。ってね！」

カ「────…明るい、未来」

貴「だから、もう間違えないでほしい」

────カゲヤさんも、エイセツどのも

そう言うとカゲヤさんはポロポロと涙を流し始めた。ゆっくりと近づき優しく抱きしめるとカゲヤさんもそっと優しく抱きしめてくれた

大丈夫。きっと良い未来になるよ

だから頑張ろう！カゲヤさん

カ「ありがとう、Aさん」

この長かった夜を絶対忘れない気がするわ。貴方と出会ったこの時も

私も忘れない気がする！カゲヤさんに会えて、お話出来て良かった！

──────私もよ

─────長かった夜に幕を閉じましょう