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貴「────…私と、ですか？」
カ「はい。貴方様が良ければ…」
貴「…ええ。勿論です」
カゲヤさんは少しホッとしながら「ありがとうございます」と頭を下げた。何故か敬語に戻ってるのが気になるけど…
ゼン達には部屋を出てもらった。部屋を出る際、コソッと「大丈夫か？」とゼンにそう聞かれたので頷いた。彼女とは私も話したかったし問題は無いから
じゃあおやすみなさい。と皆に声をかけ、私は部屋の中へと入った
そして椅子に座るとカゲヤさんはまた頭を下げた
カ「ごめんなさい。無理を言ってしまい」
貴「い、いえ。頭を上げて下さい!!
私も話したいと思っていたので」
カ「そうですか…。」
貴「…あの。私、敬語使われるのが苦手なので外して下さると有難いのですが…」
カ「…王女、ですよね？」
キョトンとしながら問いかけてきたカゲヤさんに苦笑する。まあ王女なんだけど…
貴「王女ですけど、何だかその…敬語使われると、どうも嫌で…。あ、！勿論その私が仲良くなりたいな。と思う方達だけですけど…！」
カ「仲良く…？」
貴「えっと、そのカゲヤさんと仲良くなりたいなぁ。と考えてて…」
カ「─────…優しい方なのですね」
ふふっと笑うカゲヤさんに少しだけ照れた。敬語も外してくれるらしく、安心した。貴方も外してと言われたので外すことに。
するとカゲヤさんは「そうえば、」と声を零したので首を傾げる
カ「名前を聞いてないわ」
貴「あ！そうだった！
では、初めまして！カゲヤ・イリーズさん
私はクラリネス王国第一王女の
A・ウィスタリアです！」
カ「A・ウィスタリア…。クラリネス…
そうえば何処かで聞いたことがあったわ。青髪が特徴で、まだ若いのに第一王女だって…」
会ってみたいと思っていたから会えて嬉しいわ。と言ってくれて胸が…!!
素敵過ぎて心が持っていかれそう、
カ「話が脱線し過ぎたわね。ごめんなさい
私が貴方を止めたのは少し気になっていたからなの。温室で助けてくれた時は本当にありがとう
あの時、貴方とは初めて会う気がしないと言ったでしょ？」
貴「ええ」
カ「何でか分からないけど、その後
頭の中に流れ込んできたの。貴方が私とエイセツ様の過去を見ていた夢が…」
貴「────────…」
ユラッと耳飾りが揺れる
カ「A。
貴方はあの夢で私と会っていたからだったのね」
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作者名：かっちゃん | 作成日時：2023年5月5日 16時
