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貴「成程…。そこからヨヅミどのを利用されたカゲヤさんが」
オ「手を出さないよう今回の夜会で毒を使って警告したと…」
ゼ「客はヨヅミどのに
コルーデ家の令嬢を引き合わせ、香水を使ったと夫人が言っていたな。何かある家なのか？」
エ「……。昔…
カゲヤどのが当家に来る前に庭師をしていた家で…こじれたことがあります
それを知り、引き入れたのでしょう……」
ツ「その動きを陰で見ていたのが伯爵です。
伯爵はカゲヤどのが動いたあの晩、全てを奪う算段でした。
エイセツどのを襲ったのは伯爵の手下でした」
エ「ああ…」
オ「カゲヤどのに馬車から落とされた時ですね」
エ「襲われたのはその後…。ツルバどのと、Aどのが助けてくれた時…」
ゼ「このままではエイセツどのを巻き込むと、カゲヤどのは思ったそうだぞ」
オ「そうでしたか」
貴「───リュウとカゲヤさんを襲ったのも…伯爵の手下？」
ツ「ああ。ヨヅミどの達を捕らえたのも」
オ「その辺り知らなかったのは、じゃあ客の手駒ですね。俺達がヨヅミどのの家で遭遇した三人」
エ「うん…」
タ「客は今、わかっているだけで四家と商家が一家。香水の被害についてはこれからの調査で明らかになるかと」
タリガが渡してくれた書類を受け取り、ゼン達と見る。グッと眉間に皺を寄せた
エ「─────…申し訳ありません。
このような大事に至るまで気が付きもしなかった私の過失です」
ゼ「…ツルバ達もそう言ったし、俺もそうだ。
ルギリア領では取り引きは発生していない様だし、責められん」
貴「私もそうです。ですからそこまで自分を責めないでください」
エ「───いえ。
気付く機会は、私次第できっとあったのです」
────エイセツどの…
ゼ「今になりそう思うに至ったなら、これからやれる事もあるだろう」
エ「ええ。ウィラントに残る禍根を全て明らかにし、断ち切りたく思います」
貴「ツルバとタリガもそうで、私も。そして」
ゼ「俺もそうだ」
エ「────ならば殿下、王女
未熟者ではありますが、このエイセツもお使い下さい。ベルガット家と共に、助力致します」
一通り、話が終わり部屋を出ようとするとカゲヤさんが「お待ち下さい」と声を放った
ピタッと止まる私達。そしてカゲヤさんを見つめると何故か私の前に来ていて
カ「貴方様とお話がしたいのです」
そう私に問いかけてきた
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作者名：かっちゃん | 作成日時：2023年5月5日 16時
