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オビは倒れている男に
剣を持ちながら話しかける
オ「ヨヅミ・イリーズの居場所を知っているな」
「……。あの騎士は、どうせ罪人だ
死に場所が知りたいのか……?」
その言葉に息が詰まった
そして背後から馬の足音が。バッとカゲヤさんとリュウの前に出て剣を手に
現れたのは黒い男。仲間の。
一体何人いるのよ、こいつらは!!!
倒れている仲間に焦りが
「─────…くそっ、どうなってる…!」
ピィッ!!と口笛を鳴らすと上から三人が降りてきた。あー…これは、やるしかない
「来い!女を捕らえる」
剣を抜き、ゆっくりと立ち上がる。溜息出たけど
走ってきた白雪はリュウの元へ
白「リュウ!動けますか?
カゲヤさん。肩につかまって下さい」
エ「白雪……」
カゲヤさんは目に光が無い状態で呆然と地面を見つめている。ヨヅミさんの事で動く気力を無くして…
「残りは始末しろ」
───…空気が重い、
エ「おい!
不躾にも馬生から物を言って状況が見えていないようだが、夫人を手中に収めさえすれば まだどうにかなるとでも?
希有にもお前達の目の前に居るのは
ルギリア家の当主だぞ」
「ルギリア当主…!?ここに居たか!!」
エ「しかも私には第一王女側近、公爵殿下直属騎士と第一王女がついている!!
この北の地にもはや逃げ場は無いと思え」
「!?」
え?みたいな顔でエイセツどのを見る私達。まあ、笑っちゃうよねこんな状況でもさ
オ「いかにも。
まとめて捕らえて我が主を拝ませてやろう」
貴「良かったわね。公爵殿下より先に第一王女を拝められるなんて」
「まさか、」
「─────…!!」
騒ぎ出す黒い男達に鼻で笑ってやった
エ「カゲヤどの。あの時は一人でごめん」
目を合わせず謝ったエイセツどのに、目を見開いたカゲヤさん。
リュウとカゲヤさんを見つめた私と白雪は、ゆっくり笑いながら口を開く
白「行きましょう」
貴「ヨヅミどの達も北の地に居るはず。助けに行けますよ!」
うるっと目を潤ませる二人に笑い、立ち上がる
貴「白雪。二人を」
白「うん。気をつけて、A」
貴「任せて」
三人を奥へと逃がし
私とオビとエイセツどのは
攻撃態勢へと
─────ここから先は行かせない!!
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作者名:かっちゃん | 作成日時:2023年5月5日 16時