エイセツの用事 ページ10
ミツヒデと合流する前の話
オ『確かなのは側近の男の方が食えなさそうってくらいですね』
ゼ『忍び込むのが一晩 早かったようだな』
『『『『……』』』』
オ『しかし主は迎えに出るのが好きですよね。木々嬢と副団長さんを覗きに来たんですか?』
ゼ『いいだろ。俺だけ城でしか見られないんだぞ』
オ『ウィラント貴族の情勢に 聞き耳立ててましたよ木々嬢』
ゼ『知ってる、頼りになるだろ。
うちの木々は』
オ『うちのとか珍しい事言っちゃって。婚約妬いてるんですか 主?』
ゼ『別に』
貴『オビは机叩いて悔しがってたよね白雪』
白『うんうん』
ゼ『へ〜〜〜〜〜〜?』
オ『近衛兵団とセレグ騎士団の人らは机真っ二つにしてると思いますけどね』
ゼ『…セレグ。あ
今ので思い出したが、白雪 A。お前達
オリオルドの薬屋でベルガットの双子の弟と話したらしいな』
貴『そうなの!タリガが居たの!』
オ『タリガが居たあ!!?』
大声を出したオビは直ぐさま口元に手をあてた。リュウが寝てる中話してるからね…
白『薬屋で…………?』
オ『あ そっか。お嬢さんは顔知らないのか』
白『確かに一人声をかけたけど
こう、長い髪を後ろで一つに編んだ…』
ゼオ『『それだ』』
白『あの人が!?
ベルガットの…。そうだったんだ…』
オ『俺も店に入れば会ったわけか』
ゼ『会いたかったか?』
オ『いや別に』
ゼ『おまえな…。タリガどのも城で居心地の悪い思いをしてるんだ。次会った時そう冷たくしてやるなよ』
オ『と言われましても。俺はかろうじてツルバの方とちょっと居合わせたくらいですし』
貴『ツルバの方が居心地の悪さは広範囲だよ』
ゼ『Aと仲良いからって双子に当たるなよ?』
白『え!?Aは仲良いの?』
貴『実はそうなの』
オ『もう遅いですけどね』
貴『妬いてたもんね』
白『………。ルギリア家の姿勢は…』
ゼ『エイセツどのは確か、俺に挨拶に来た時な好意的だったな。今回の夜会じゃ使える家々は
力を失くしたベルガットの代わりをルギリアが、という期待に傾いていたと言うし』
白貴『『………』』
オ『じゃ力を失くした分際で殿下の側にベルガットがいるのは気に入らないって事も』
ゼ『それでいいところにお前らが現れて
公で白雪とAを口説いたか…?若いベルガット当主に遅れを取る気は無いと周囲に見せることには成功しただろうが
狙っての事かはわからんしな』
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作者名:かっちゃん | 作成日時:2023年4月25日 16時