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木の上に居た私の背中に衝撃が走ったと思えば、落ちかけていた私のお腹に誰かの手が回った
……え、なに。だれ、
黒いマントだし、暗くてよく見えないけど男の人だとは分かる。そのまま私を片手で持ち上げ木の上に乗せてくれた。
ふわっと香る知ってる匂いに目を見開く
貴「な、んでここに」
「すまん。ちょっと勢いつけすぎたな」
貴「え、いや…」
「！ 少し下に降りる」
下に降りた瞬間、オビが背後に居て
喉元に剣をあてた
オ「─────名を名乗ってもらえますか」
重たい空気が流れるかと思いきや、オビはその人の喉元から剣を離した
だって、黒マントの正体は
オ「あーるじ！」
ゼンなのだから
ゼ「おまえの身分証に刻まれてる名前でいいか？降りてこい！A！」
貴「はあい」
オ「あ、やっぱ木の上に居るのA嬢ね
受け止めるから降りてきていいよー」
貴「普通に降りれるけど…」
オ「は、や、く」
なんか圧が凄いオビ。あ、これ怒ってるな
観念して降りよう
とりあえず上から降りるとオビが受け止めてくれて、姫抱き状態になった
オ「てかなんで居るんですか主!!」
貴「ぇ、オビ…」
ゼ「なんでじゃないわ」
貴「ぇ、ちょ」
ゼ「木々の迎えに来ただけだったんだがな」
オ「…なるほど。
その様子じゃ顚末を聞いたんですね」
貴「うん??オビさーん??」
え、一向に降ろしてくれない……。二人とも話し合ってて私の言葉届いてない感じ……？？
降ろしてよ！！！！！！！！！
オビを睨んでいるとゼンが私の方を向いた
ゼ「夜会でルギリア当主に気に入られたって聞いたが、何もなかったか」
貴「…多分？？」
ゼ「多分ってなんだ！！多分って！！」
オ「まあまあ。その辺は俺が後で叱っときますから、主はお嬢さんの所へ早く行ってください」
貴「え」
ゼ「ああ。そうする」
貴「ゼン…??」
とりあえず白雪の所に向かったゼン。私とオビは(姫抱きされたまま)裏で見張っているミツヒデに会いに行った。
そして
ミツヒデとオビにダブル説教された
エイセツどののやつは仕方なく無い？って言っても危機感持ちなさいと怒られました
ゼ「まったく。どっちが籤を引いたんだかな」
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作者名：かっちゃん | 作成日時：2023年4月25日 16時
