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リ(───────…確か、)
─────魔法？
───もし、何か不安になった時にでも使って
────────不安、に？
─────それだけ？って思うかもだけどね
─────────自分なら出来る！
リ(──────…自分なら、)
───────これだけだよ！
────────ありがとうAさん
リ(─────…出来る、！)
立ち上がり
走って人を探し始めるリュウ
すぐ近くに歌いながら馬を走らせる子供達が
"追え！"
ビクッとその場に座ってしまうリュウ。当然子供たちは気づくわけもなく、そのまま去っていく
グッと座り込んだリュウ
───────頑張れ！リュウ！
────────さっき動けたじゃない！！
不思議と脳内に響いてくる声に、リュウはまた立ち上がり走り出すのであった
リ(騎士団に……！)
カ「ありがとう」
そして
カゲヤも同じく騎士団についていて
走り出そうとした時、視界の隅に何かを捉えた
それは
壁に手をついて息切れしているリュウであった
カ「大丈夫!?どうしたの？」
リュウとカゲヤは目が合い、そのまま喋ろうとするリュウだが
体力が元々無い上に走ったので過呼吸にも近い程の状態。喋りたくても咳をしてしまう
リ「街…。騎、しだ…！」
カ「落ち着いて、水を…」
聞き出そうとするカゲヤの後ろには
黒い人影が
振り向いた直後 二人の視界は
暗闇へと落ちていった
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作者名：かっちゃん | 作成日時：2023年4月25日 16時
