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NOside
ルギリア邸
ヨ「明朝から少し外出していいでしょうか？」
シ「お。どうかしました？
エイセツ様達も明日戻るはずですが」
ヨ「家に顔を出してきます。調査の前に母に会っていこうかと…。
近頃こまめに連絡するようにと妙に厳しくて…。会っておけばその後ですぐに動けますから」
シ「そうですか…」
何かに気づいたシュウは難しい顔つきに
ヨ「シュウどの？」
シ「……はい。いや、ちょっと待って下さいね
ヨヅミどの…。もしや、姉君…」
ヨ「？」
シ「いや親戚に……
カゲヤ…という方はいらっしゃいますか？」
ヨ「────…カゲヤ・イリーズですか？」
シ「ええ、確か…」
ヨ「母の名です。まさかお知り合いでしたか？」
は？みたいな顔で固まったシュウに頭を傾げるリュウ達。そしてシュウに問いかけると
頭を抱えて悩み出した
シ「〜〜〜〜。あの、私も同行していいでしょうか…。昔の知り合いかもしれなくて、少しご挨拶してよろしければ」
ヨ「構いませんが」
シ「多分きっと偶然の人違いだとは思います
私とそんなに歳も変わらなかったはずですし」
ヨ「ああ。それでしたら私とも親子ほどは離れていないんです。実母ではなく 父の二人目の妻で、私を育ててくれた母ですから」
ソファに手をつき倒れるシュウ
やがて溜息をつきながら話を続けた
シ「出掛けるなら騎士団長に会うのもいいですね
リュウどのがいれば十分話はわかってもらえるでしょうし。
行きませんか？
景色を見て気分転換にもなりますよ」
リ「うん。行く
一人で残るのは、ちょっと…」
そして馬車で出掛けた三人。外を眺めるヨヅミ、寝ているリュウ、険しい表情のシュウ
そんな中、道の途中 手をあげている黒い男が
「すまん。道を尋ねたい」
「はい」
直後
ゴトッという音が中に響き渡った
シ「……？何の音でしょう」
ヨ「停まっているようですが…」
そして数秒後には動き出し、馬車は暗い森の中へと駆けていく
荒々しく揺れ動く馬車に起きたリュウ
シ「………。ヨヅミどの
御者に近道でも教えました？」
ヨ「いえ………」
扉の窓から御者を眺めようとしたシュウは違う者が馬を走らせていることに気づき、二人に知らせる
そして、三人に焦りと不安が
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作者名：かっちゃん | 作成日時：2023年4月25日 16時
