青の白雪姫9【オビ】 (ページ41)

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エ「どうせそう思われるなら、その為に動いた方が気楽だし正当だ。なおかつ立派な人間であれって？努力はしたさ。でも

どう！やるんだそんなもの！

こんなもんだよ俺の本音なんて！！文句が無いなんてすごいな！！」

勢いよく喋ったエイセツどのは疲れたのかドサッと地面に座って「つくづくがっかりだ…」と言い顔を埋めた

………

私はエイセツどのの近くにいき、顔を上げ思いっきり引っぱたいた

引っぱたいた私の行動に驚きを示す皆

だって

貴「カゲヤさんの時と同じじゃないですか！！」

エ「…!?な、んで君が」

貴「そんなの私が知りたいですよ！！！寝ていたら急にエイセツどのの過去が流れてきて、

それで、………あんなことになって、」

思い出すと泣いてしまう。もう遅いだろうな、目が霞んでいくし頬に何かが伝っていく

涙が

貴「エイセツどの。貴方は私と立場が似ている、だって…あの噂のせいで、そう決断するしか無かったのは私にも分かりましたし…
きっと同じことをするかもしれない

でも今の貴方は、昔と同じでダサい！！！！」

ダサいという発言に、また驚くエイセツどの。周りは混乱しているけど

貴「私は、あの時みたいに……どうでも良い。なんて、なってほしくないんです」

エ「……っ、」

─────あの過去を繰り返さない為にも

どうか私達の言葉を聞いてください

のそのそとやって来たオビはエイセツどのの横に座り、白雪も私の横へと座った

オ「エイセツどのは嘘も言ったし演技もしてましたが、信用してる言葉もありますよ。これでも」

白「本当に行かないのでしたら」

手を出した白雪。それに手を当てようとするエイセツどのに白雪は口を開いた

白「必要です。
エイセツ様の本心はエイセツ様の為に必要です」

貴「背を丸めず立っている為に」

エイセツどのは、ぺちっと白雪の手を叩いた

───────…

そして

ガシッと白雪の手を掴んだのであった