青の白雪姫9【オビ】 (ページ40)

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貴「わ、私が勝手にした事だから…!!ツルバは何も悪くないの!!」

ツ「いや、俺が…」

オ「……体調は？」

え？とオビを見ると私を見てもう一度「体調は？」と聞いてきたので、全身が痛いけど元気は元気だよと言うと少し安心していた

そしてツルバの方を見て笑った

オ「A嬢こう言ってるし気にしない」

そう言った。ツルバは「ありがとうございます…」と頭を下げた

っ、私が勝手に動いたせいで。ごめんねツルバ…

そしてエイセツどのに状況を聞き出したオビ達。カゲヤさんはヨヅミさんの所へと向かった可能性が高い。ヨヅミさんが香水の件でリュウが呼んでいたら、

オ「何かが動いてる。目立たないように急いでルギリア領に戻ろう」

ツ「私は襲撃の出所を探ります。記憶が正しければ目星はついていますから
Aはオビどの達と一緒に」

貴「わかった」

ツ「エイセツどのもルギリア領に」

何も言わず下を向いているエイセツどのに視線を移す。さっきの夢？エイセツどのの過去を思い出す

とりあえず一緒に行きますか？とオビが問いかけると、私達とは行かないでおくと答えた

なんで、

エ「一度役目を放棄して自分勝手に動いたんだ。改めて一緒に行きたい理由なんて思いついても、ろくなもんじゃないし」

オ「理由？」

エ「…。領で何か起こっている時に君達が居て俺が居ないのは都合が悪いから。とか」

それじゃあ前に会った時と同じ、

白「────…何があったのですか？」

エ「そういう理由で動けるんだ俺は。だから行きたくない。
…都合がいいか悪いかの違いでしかない。自分の為に君達といるし、離れる

そうだよ出会った時と同じだ。君達は殿下や王女に信を置いて力を尽くすようだから逃げないし」

顔を上げたエイセツどのは私達に怒りを向けた

エ「領主の俺に頼みがあって来ている以上は手を貸してくれるって今でも思ってるよ

文句ある！？

オビどのだってはじめっから俺に気を許してないだろ!?Aどのだってそうだ!!お互い様だよ」

驚いて何も言えない私達にエイセツどのは話を続けた

エ「俺は自分の感情で動くのがすごく嫌いだ
君達と行動した理由が、俺が君達をちょっと信用したからとか、話をして面白いからとか

そんな真意
一体どこの誰が必要としてくれるんだ？

全部策略！全部保身！全部立場だ！」