エイセツの本音 ページ36
貴女side
ツ「名乗れない者なら」
貴「斬る」
「…─────」
その直後 剣を当てていた黒い男達は下へと移動し、瞬時に私達に剣を当ててくる
が、弱い。舐められたもんね…
剣を受け止め、足を蹴り
前へ倒れそうになった者の首に剣を当てた
ツルバと私が出来る者だと理解した男達は固まっていた。固まっているなら向かってもいいよね
ツルバと一緒に周りの黒い男達も叩き落とした
エ「……」
ツ「怪我はありませんか」
エ「…ああ。ありがとう…助かったよ
それにしても
Aどのはそんなに強かったんだな、」
貴「─────その話は後です
何があったんです?追った人物はどこへ?」
エ「……すまない。話を聞こうと思ったんだが失敗…して、逃げられた」
ツ「夜会から馬車で一緒に?」
エ「………そう」
ツ「何故 単独で動いたのですか」
エ「……………」
グッと黙るエイセツどのの表情は、冷や汗を流していて答えきれないという、
けど答えてくれなければ
貴「エイセツどの!」
エ「昔の知り合いだった!!!トウカ・ベルガットと通じてるなんて考えられない人だ!」
ツ「兄は悪人だけを利用していたわけではありません。ご存知のはずです。
兄の配下だった私が利用した者達もです」
エ「! ………。」
ツ「……その知人の名前は?」
エ「──────…カゲヤ・イリーズ」
イリーズって、白雪達から聞いたヨヅミって人と同じ名…。どんどん繋がっていく、
長くなりそう、これは
男達に近づき、縛ろうとしていた時。その少し離れたところから
矢が飛んでき
ツルバのマントを掠める
ツ「下がって!」
エ「!!」
貴「! …まって、!」
下がろうとしたエイセツどのの足元には剣がある。それに気づかず下がってしまったエイセツどのは、後ろの崖へと投げ出された
貴「エイセツどの!!!!!」
投げ出されたエイセツどのの手を掴み、一緒に崖の下へと落ちてしまった
ツ「A!?エイセツどの!?」
ツルバが後ろを見た時には
もう誰も居なかったのである
貴「───エイ、セツ……どの、」
目の前で気絶しているエイセツどのに、手を伸ばしかけているところで
私の視界は暗闇に落ちた
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作者名:かっちゃん | 作成日時:2023年4月25日 16時