青の白雪姫9【オビ】 (ページ33)

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香水の正体ページ33

NOside

カ「あの中で…
よく私だと、おわかりになりましたね」

エ「ええ、まあ…。自分でも驚きました
…最近あなたの事を少し思い出していたからかもしれません」

カ「いいえ。思い出したりなさらないでしょう」

エ「あなたと同じ名前の騎士と会ったせいです」

カ「騎士……？」

エ「名はヨヅミ・イリーズ
あなたもイリーズだ。カゲヤ・イリーズ……

あなたは………」

『領内のリエラ夫人という人物をご存知で？』

カ「なぜ、何故会ったのですか？」

エ「…。え？」

カ「いつ、どこで
ヨヅミとお会いになったのですか!?」

焦るカゲヤに驚くエイセツ

一方白雪の方では

倒れていた女性が目を覚ましていた

白「気がつきましたか」

「………ッ」

白「あ、あまり動かずに…。夜会であなたが倒れていたので部屋に運びました」

「………。……………」

カタカタと震える女性に対し
オビが白雪に問いかけた

オ「…？まだ毒が？」

白「…意識を失っていたのはそのせいだけど、落ち着いたはず…。

……。香水………？」

(ビクッ)

白「あなたに…強い香りが残っていました
何かあったのですか…？」

「香、水…。どこにあるの？
リエラはどこ。早く中和薬を、どこなの。

リエラ…っ、リエラが…」

オ「リエラ……」

震える女性を残し部屋に出た白雪達。夜会から逃げた客、そしてその人を追ったエイセツは戻ってこない。白雪達は、この話は繋がってると確信し顔を合わせた

リリアス学問街

リュウによって手紙の内容を知ったユズリは香水について調べていたのだった

鈴を呼び出し香水の内容を伝える

ユ「やっぱり、ただの香水じゃなかった！」

鈴「！」

ユ「手紙にあった騎士君の話
白雪ちゃん達の実験の結果
鈴が調べてくれた香水の成分と

この本の記述を合わせて考えれば
ほぼ間違いない

片っ端から本を漁ってみたけど見つからないし、とにかく香りに関する記述をどんどん遡ってみたら!!」

鈴「つ、ついに」

ユ「あった」

─────人を徐々に惑わす香りよ