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ツ「家の主人には私の事を話しておきました。
今 出席者の確認を」
オ「そうか。………ツルバ
表を見てきてくれるか。エイセツどのが戻らない」
貴方side
貴「エイセツどのが…」
白「いない…!?」
患者を見終わった私達に告げられたのは、エイセツどのが消えてしまったという報告
ツ「ええ。
表にも広間にも姿がありませんでした
…馬車が一輛出て行ったようです」
頭を抱えた私にオビが問いかけてきた
オ「患者はどうだい？」
貴「まだ、目を覚まさない」
オ「話を聞けないか。付き添う方がいいな…」
ツ「薬を受けたオビどのは、もう暫く動かない方がいい。私がエイセツどのを捜しに行きます」
貴「──────待って。私も行く」
そう言い放った私に驚くツルバ。オビも白雪も顔を顰めていたけど
オ「A嬢…あんたは」
貴「ツルバが一人で行くより、私も一緒に行った方がエイセツどのを見つける範囲が広くなる」
白「…でも」
貴「白雪が患者の近くに居るなら、私は居なくても大丈夫。だから、お願い」
ツ「…A、」
真っ直ぐ見つめる私にオビはため息をついた。「困ったもんだね俺の姫さんは」と言い、私の手を握った
オ「…絶対危ないことはしないでよ」
貴「…善処するね」
白「────…気をつけてね」
貴「うん」
オ「A嬢をよろしく頼むよ」
ツ「────はい」
白雪達と別れ 私とツルバは馬に乗り暗い夜の中、エイセツどの捜しに向かった
その頃 エイセツどのは
ガタゴトと揺れる馬車の中
何処かへと向かっていた
「お話とは？…エイセツ様」
仮面を外した黒髪の女性はエイセツを見つめた
エ「──────……カゲヤどの…」
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作者名：かっちゃん | 作成日時：2023年4月25日 16時
