青の白雪姫9【オビ】 (ページ31)

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小部屋を覗くと床に倒れている女性が

オ「─────…」

首元に手をあて息があるのを確かめたオビ

オ(息はある…。──────なんだ？
ここだけ香りがむせ返りそうだ)

貴方side

中の様子を見る為、私達は動き出した

先にツルバが柵を飛び越え、私が白雪を持ち上げる。白雪は柵に手をつけ中へと入った

私も上がろう

ツ「A、」

オ「ツルバ？」

ツ「！オビどの」

中から出てきたオビは、柵に手を置き下へと降りてきた。そして私を持ち上げ、その状態のまま中へ入り、降ろしてくれた

貴「ありがとうオビ
体に異変は？さっき様子が」

オ「そうだごめん。やっぱりか…
あの粒のお陰で目が覚めた。A嬢とお嬢さんにも後で噛ませるからね」

貴「え」

白「ツ、ツルバ様も助言を下さったんだよ」

ツルバも巻き込んだ白雪。ツルバはえ、嘘っ？みたいな表情で白雪を見つめていた

オ「じゃ三人とも覚悟を
中に急いでくれ。多分今なら意識されない」

ツルバとオビは仮面を被り、私と白雪は口元をフードで覆い中へと入った

ツルバはそのまま外を見てくると言い、違うテラスの場所へ。そして私達はオビに案内された個室の中へと入って行った

中に入ると倒れている女性が

オ「A嬢？お嬢さん？」

貴「────別の部屋に移そう」

オ「了解」

白「あの香水の香り───────…」

───────…何が起きてるの、

NOside

「出して下さい。すぐに」

馬車に乗った女性。
そしてガッと扉を抑えた者が

息切れしているエイセツが扉を抑えていた。無言で見つめ合う二人

エ「…仮面を外して頂けませんか」

「……。仮面をつけた方に言われましても
お応えしかねます」

シュルっと仮面を外したエイセツは話を続けた

エ「話があります」

「………。お一人ですか」

エ「─────ええ」

「お乗り下さい」

白貴『『心配ですので私も懐におりましょう』』

オ『これで最後にしましょうや』

────────エイセツは眉間に皺を寄せながら馬車へと乗り込んでいった