エイセツ・ルギリア ページ4
「お初にお目にかかります。A王女」
貴「─────…」
左側の前髪が特徴で、長い髪を後ろで束ねていて爽やかそうに笑う目の前の人は
私に丁寧にお辞儀をした
エ「私はエイセツ・ルギリアと申します
ぜひ、エイセツと呼んでくださると嬉しいです」
貴「あなたが……。A・ウィスタリアです
お会い出来て光栄です、エイセツどの」
エ「本当ですか？私もです
では、受け取ってくださいますか」
花を強引に渡された私は戸惑いながらも受け取った。てか何で花なんか持ってんの？？
そして懐からもう一本花を出し、近くに来た白雪に花を向けた
エ「初めまして。赤髪の君
私はエイセツ・ルギリア。エイセツと呼んでくれると嬉しい」
白「初めまして。白雪と申します
お会い出来て嬉しいです」
エ「君もか？私もだ。
では受け取ってくれるかな」
同じように白雪にも渡したエイセツどの。私は白雪の隣に立ちエイセツどのを見た
なんか警戒したくなるような、
エ「会ってみたいと思っていたが、今晩招待して良かった…。
今の舞踏の────
仕草や表情がとても素敵で目を奪われました」
貴「…え」
エ「同じよう白雪どのにも目を奪われた」
ざわっと騒ぐ周りの人達に白雪は顔を赤くした
白「い、いえ。」
貴「…ありがとうございます」
ヒ「…三人とも。注目の的になっていますよ」
エ「────これは失礼しましたヒサメどの
彼女達と知り合いだったのですね」
ヒ「ええ、ここで偶然再会しまして。お相手をお願いしていました」
エ「そうでしたか。
では…A王女、白雪どの」
私達に向けて手を差し出したエイセツどの
エ「次は私と二人で庭を歩かないか」
白「あ、あの」
エ「…駄目だろうか？」
白(こ……これは………？いや 何にせよ
屋敷の主人である方に恥をかかせてしまうような事は避けるべき…)
グルグル目が回っている白雪。あー…よし
貴「エイセツどの。白雪は少し疲れているみたいなので私が喜んで一緒に行きましょう」
エ「！」
手を乗せた私に嬉しそうな顔をするエイセツどの。とりあえず白雪に近づけたくは、無いんだよなあ
白「あ、あの！エイセツ様！
A王女の後でよろしければ私とも歩いてくださいますか？」
エ「！ 勿論だ」
あれ。白雪の目が、なんか
白(Aには手は出させない！！！)
違う意味で燃えていた
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作者名：かっちゃん | 作成日時：2023年4月25日 16時
