カゲヤ ページ30
NOside
「貴女方がお使いの
この「香水」────…」
とある個室では仮面を被った女性二人が話をしていた。黒髪の女性の手元にあるのは、白雪達が調査をしている香水
「とても怪しい香りがするのですね。ひとが虜になるのも頷けます」
「……!?なぜ、あなたがそれを…」
「この香りを濃く、一気に吸い込むとどうなってしまうか。………当然ご存知でしょうね」
───────────…パシャ
黒髪の女性は目の前の女性に香水をかけた。一気に吸い込んでしまったもう一人の女性は、テーブルの上に置いてある小さな小瓶を手に取り
ゴクと飲み干した
「無駄です」
「…!?」
「今日、お渡しした薬では中和されません。
別物ですから」
「あ、何を…飲ま……せたの……」
震え始めたもう一人の女性。そして黒髪の女性は席を立ち小さな小瓶を持った
「やめて、お願いよ。ねえ、」
震える手で黒髪の女性へと手を伸ばす
「助けて……………ッ」
「やめなかったのはそちらでしょう
私は助けたいと思いません」
そう言って個室から出ていった
一方 オビは壁にもたれ辺りを見渡していた
オ(……。あの使用人、しばらくあの場から動いていない…。……いや他の人間もだ……。
何だ、何か………)
ぶわっと身震いしたオビ
慌ててエイセツに問いかける
オ「おい」
エ「─────え?」
オ「今、なんでここに居るのかわかります?」
エ「なんでって……?
えーっと…ちょっと待ってくれ…」
オ「お嬢さん達に貰ったやつ、口に入れて下さい」
エ「お嬢さん達?ああ…彼女達か……」
がぽっとエイセツの口に何かを入れたオビ。そして自身も口に含み「噛め」と指示を出す
ガリッと噛んだ二人
エ「!! 痛っ、舌噛ん……」
噛んだ直後、電気が走った二人
そう、二人が噛んだのはトウカ戦の時にツルバが、ゼンとAに渡した物凄くやばいもの
オビ達もA達と同じよう、苦しみ出した
オ「お、じょうさん、Aじょう〜〜〜〜」
エ「な…何を噛んだんだ俺達!?
彼女達 笑顔で渡してくれなかったけ!?」
オ「目が覚めましたね」
エ「………!薬か……!」
その時
足取りに異変がなく、幕から出てきた黒髪の女性に目をつけたオビ達
追おうとするオビをエイセツが止め、君は小部屋にと指示を出しその女性を追いかけた
そしてオビは小部屋へ
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作者名:かっちゃん | 作成日時:2023年4月25日 16時