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馬車を降り二手になる私達
周囲の警戒をしながら、コンコンコンとノックをするツルバ。ガチャと開いた扉を見ると一人の男性が
「……!お待ちしておりました。どうぞ」
ツ「すまない、邪魔をする」
三人で顔を合わせコクリと頷いた
その頃 夜会に潜入したオビ達は
仮面で覆われている人達。それに対し うへぇと声を零し溜息をついたオビ
オ(外に出られるバルコニーは無い
幕で仕切った張り出しが二室。次の間は閉じてる…。ツルバの話通りだな
香りは……混ざってなんだかわからない)
スンと香りを嗅ぐオビ
オ「見覚えのある奴がいたら教えて下さいね」
エ「そのつもりだけど、この暗さと仮面じゃあね。顔ばっかり見てると怪しまれるから気をつけて」
オ「了解。
どの席にも参加しなくてもいいもんです?」
エ「うん。
俺達二人で会話が盛り上がっていれば大丈夫」
オ「……」
一方 外から様子を窺う組は
オビが合図する場所の所へ来ていた。
貴「…ここ見えにくい。よっ」
ツ「!?」
トンッと地面を足で蹴って、木に手をかけ、クルリと回転して木の上へ
うん、こっちの方が見やすい。
下を見ると驚いているツルバ
時計を確認している白雪が見えた
ツ(ゼン殿下が言ってた曲者ってもしかして…)
ツルバは曲者の一人がAだと確信したのであった
もうそろ三十分のはず…
ツ「! 来ました」
オビが私達のあげた光る石を、ユラユラと二回揺らしそのまま中へと入って行った
────────────…にかい
下へと降り、ツルバと白雪の後ろに座る
ツ「合図…でしたが…」
白「変ですね。いつも使うノックと同じ回数を点滅させると言っていたのに…」
ツ「異常がある場合は庭に放るのでしたね。点滅をやめて振るように変えたのでしょうか」
貴「─────…ううん」
オビは
貴「オビは言った通りの事をする。絶対に」
──────オビ達の方で何かが起きてる
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作者名:かっちゃん | 作成日時:2023年4月25日 16時