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ツ「夜会で使われた薬の心当たりですか…」
白「はい」
貴「うん」
ツ「盛られていたのではなく、呼吸で吸い込むように仕込まれたものだと思います
使用人の話した記憶が曖昧になる症状
それが副作用として起こり得る催眠薬のようなものなら知っているのですが、それだという確証はありません」
貴「そっか……。じゃあ事前に何か別の薬で対処するのは避けた方がいいね」
白「うん。薬効が裏目に出ないとも限らないし
その…副作用の近い薬で使う薬剤をご存知でしたら、教えて頂けますか？」
ツ「それはもちろんです」
ニコッと笑ったツルバの表情に、作り笑顔だと直ぐに分かった。身についてるんだろうなぁ…
貴「ツルバ。顔が戻ってるよ」
ツ「…………ごめん。
今の顔は忘れて下さい白雪どの」
白「え？何故ですか？」
ツ「つい…使い慣れた顔です。あなたに対し、誠実ではありませんでした」
白「……」
──…白雪の前でも作り笑顔無くなると良いな
準備も整え、ベットに座る。視界にはツルバとエイセツどのが
オ「じゃあ夜会に潜入する組と、外から様子を窺う組で分かれるってことで」
ツ「屋敷の使用人には今晩 夜会に入る為の協力をしてもらいますが、まだ事情は話していません
リエラ夫人と居合わせた場合、その正体と出席した夜会で何が起きるのかを知らなければならないので、こちらからは先に手出しはしません」
エ「白雪とAどのは心苦しいとは思うが…」
白「─────…いえ。心得ています」
貴「ただ…想定外の薬が使われたりした場合
私と白雪は、すぐに動いて構わないよね？」
オ「当然。それはA嬢達の判断でいい」
ツ「私も従います」
エ「…夜会広間でそれが起こった場合、潜入組はどうする？」
オ「息でも止めてましょう」
エ「白雪、A。早く来てね」
白「はい」
貴「心配なんで私達も懐におります」
エ「え？」
(オビ。さっき敬語外れてたよ)
(嘘っ…!?大丈夫かねえ…)
(エイセツどのが気づかないことに祈っとこ)
(いや、気づいたけど!!?君達やっぱそういう関係なんじゃないか!!)
(……わぁ)
(知った所で何もしないけどさ!!!)
(エイセツどの見直しました。
オビは後で覚えておいてね)
(ハイ)
─────────いざ、仮面騎士の夜会へ
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作者名：かっちゃん | 作成日時：2023年4月25日 16時
