仮面騎士の夜会 ページ26
オ「どう？お嬢さん。三つ編み弟と先に会ってるから初対面な気がしないかい？」
白「あ、そうだね。そう……でも、ない」
ツ「………弟と？」
え？と言いながら辺りを見渡し始めたツルバに手を横に振った
貴「居ないよ。ちょっと前に街で偶然 会ったの。私とこの子がね
タリガから聞かなかった？」
ツ「いや、聞いてない…。そうだったのか…」
貴「また沢山話したいなって伝言頼んだけど…。私の方が早くツルバに会えたから、伝言した意味が無かったなぁ…」
ツ「────…話したい、か」
貴「？ あれ、ダメだった…!?」
ツ「いや、嬉しいよ。これが終わったら話そう」
貴「うん！…あ、紹介するね！」
ツルバの前に立った白雪に手を向けた
白「初めまして。白雪と申します
こんなに早くお会い出来るとは思いませんでした」
ツ「申し遅れました。ツルバと申します」
白(この人が………)
互いを見つめ合う白雪とツルバ。そして白雪の腕にくっつき、ツルバに「自慢の友達！」と紹介するとパチクリと目を見開いていたが、嬉しそうに笑った
オビも笑っていて少しだけ空気が緩くなった
(オビは嫉妬で笑っていました)
和んでいた私達だが、約一名置いてけぼりになっている事を思い出した
白「エイセツ様。その、黙っていてすみません」
エ「……君もか。………失礼した
三人がつれなくて、うなだれてしまった」
ツ「────────エイセツどのですね」
エ「ああ。今回の事…私の力不足で目が行き届かないばかりに迷惑をおかけしてしまった
情報をくれて本当に助かったよ。ありがとう」
ツ「─────…いえ。
こちらの問題でもあることはお伝えした通りです。協力が一番望ましいと思っていたので、こうして顔を合わせることが叶って良かった」
エ「そうだな」
────…エイセツどの、なんだか
『では困ったな。
君にそっけなくされては立つ瀬が無いし』
『ゼン殿下への橋渡しを
狙ってるように見えてもいい』
貴「─────…エイセツどの」
白「ここには
私とオビとAしか居ませんよ」
エ「！」
白雪も同じことを思ったようで安心した。私だけじゃなかった…
エ「………。わかってる、けど？」
白「…そう、ですよね」
ストンと座ったエイセツどのは私達に笑顔を向けた。それに少しだけ目を見開いた
エ「座ってくれるかい。ツルバどの
話しておきたい」
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作者名：かっちゃん | 作成日時：2023年4月25日 16時
