合流 ページ23
オ「エイセツどのがリエラ夫人を知っていたら、話が早かったんですけどねえ」
エ「悪かったってば。だけど無茶だぞ、領内すべての家を把握してるなんて！」
まあ、そうだね…と頷く私達
リエラ夫人……。目立たない人物、あるいは…
貴「じゃあもうひとつ」
ツルバから聞いた情報をエイセツどの達に
エ「仮面騎士の夜会？
ああ、それなら知ってるよ」
オ「北の貴族が時々開く遊びだそうで」
エ「そうそう。王都の方では馴染みがないらしいね。顔を隠し、騎乗服に似せた衣装を身につけ
名は明かさず、互いに詮索もせず、盤上遊戯やカードなんかに興じる。相手が誰かわかっても外で話題にはしない。それも一興だからね」
それに何か関係があるのか、先に話した「リエラ夫人」と。と聞いてきたエイセツどの
カチャと飲んでいた紅茶を置き口を開いた
貴「ええ。仮面騎士の夜会に出席している人物らしいです。自分のいるルギリア領だけではなく、ベルガット領で開かれている夜会にも」
エ「無いことでは無い…が。………その夫人が、トウカ・ベルガットの手の者なのか？」
オ「──────夫人は
トウカに金銭的な恩があって、時々自分の近況を手紙にして送っていたらしく
その中で仮面騎士の夜会への出席を逐一報告していたそうです。─────で
密かにツルバが、その報告にあった夜会について主催の家の使用人をあたったら」
貴「夜会の最中の記憶が何故か一部分曖昧な者や、意識が鈍るような時があったと話す者がいたと。別の日の夜会、別の家の使用人に数人です
夫人の手紙に書かれていない夜会と調べたけど、そんな話は出なかったそうで…。トウカどの失脚後、しばらくは領内で夜会自体が無く…」
オ「再び開かれ始めた仮面騎士の夜会でも
同じことが起きているとわかった────と」
話を聞いたエイセツどのは顔を真っ青にし「何かあると見るべきだろうな」と言った
それに頷いた私達に考えるような仕草を
そしてピッとオビが手紙を目の前に出した
エ「？ それは？」
オ「近々ベルガット領で開かれる仮面騎士の夜会の招待状です」
エ「!? どうやってそれを…」
貴「ツルバにもらいました。
調査に使えるだろうとね」
エ「………。ツルバどのに…？」
オ「これで探ってきます。夫人が来るかは賭けですが、何かあればお伝えしますよ」
──────────俺も同行させてくれ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 212人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かっちゃん | 作成日時：2023年4月25日 16時
