青の白雪姫9【オビ】 (ページ22)

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エ「ヨヅミ・イリーズ…。
イリーズって…まさかね………？」

白「ヨヅミさんをご存知だったんですか？」

エ「え、あ、ああ。だとしても一方的にだよ」

慌てた様子で椅子に座るエイセツ。それに対し白雪は少し疲れが出ていらっしゃるのではと尋ねる

ばれた？と笑うエイセツは愚痴を零した

愚痴を聞いた白雪は何かを考えている様子

白「休みたいですか？」

エ「色々済んだらね」

白「休みたければどうぞ。ぱちんと」

エ「何？」

ちょいちょいと早く手を出せと合図する白雪に対し、は？みたいな顔しながら

白雪の出した手にパチンと手を合わせたエイセツ

白「はい。では香水の件は我々が引き受けました！エイセツ様は依頼主でも何でもありませんので手出ししないで下さいね」

笑う白雪に目を見開いたエイセツは「何でもないって事はないだろ！」と怒った

結局負けたエイセツは香水の件を任せた

貴方side

ベルガット邸から帰ってきた私とオビは、眉間に皺を寄せながら空を眺めていた

「あ」

「!!」

オビ！A！と声がした方を見ると白雪とリュウが立っていて寝ていた身体を起こした

リ「オビさん、Aさん。お疲れ様」

貴「そっちもお疲れ様。聞いたよ？」

オ「なんか複雑そうな仕事だって？なんだって人が出かけた時に発生するのかね…
二人とも問題なしかい？」

リ白「「うん」」

良かった…

白「オビ達はどうだった？」

オ「ツルバには会えたけど」

貴「こっちも
すぐに落着ってわけには、いかなさそうね」

とりあえずエイセツどのの方へ行くかぁ…

エ「──────それで
ベルガットからはどんな話が……？」

オ「エイセツどの。
領内のリエラ夫人って人物をご存知で？」

エ「………。リエラ…、………
いや知らないな。ごめん」

───────────···

貴「……そこは知っててほしかったですよ」

シ「ほんとですね…」

オ「なんで知ってないんですか…」

エ「俺自身もだよ………」